C&R社、8月中間は売上高11%増、営業益15%増 コロナ禍で一部マイナスも好調ライツ事業けん引 通期予想は据え置き

クリーク&リバー社<4763>は、10月8日、2021年2月期の第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表、売上高184億5400万円(前年同期比11.8%増)、営業利益14億5500万円(同15.0%増)、経常利益14億7600万円(同16.3%増)、最終利益9億6600万円(同22.1%増)となった。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、医療分野における医学生向けイベントの中止、クリエイティブ分野(日本)におけるアウトソーシング案件の受注の減少など、一部にマイナス影響が発生したものの、電子書籍やYouTubeなどのライツ事業が好調に推移したことなどで、その影響を吸収した。
 

ゲーム分野においては、制作スタジオでの制作受託案件や、IP(知的財産)を活用した自社開発を推進した。業界未経験者のための育成機関「クリエイティブ・アカデミー」を立ち上げ、人手不足と言われるゲーム業界のニーズに着実に対応した。

VR(仮想現実)への取り組みに関しては、連結子会社VR Japanと連携して「VR遠隔通信システム」の開発に取り組むほか、企業の教育研修やアミューズメント施設、ホテルや観光施設、イベント・展示会など、ビジネス領域においてハードからコンテンツまで一貫 したソリューションの提供を進め、実績を積み重ねた。

また、前年同時期にクレイテックワークスにおいて展開した、自社開発のスマートフォン向けゲーム『パレットパレード』への投資が減少したこととあわせ、収益が大幅に改善した。

YouTubeを中心に活動する動画クリエイターをサポートするMCN「The Online reators(OC)」では、YouTuberによりアップロードされた動画の再生回数が順調に増加している。10代に圧倒的な人気の「超十代チャンネ ル ULTRA TEENS Channel」をはじめとした自社企画・制作・運営によるチャンネルへの対応や、8月に 任天堂<7974>と締結したゲーム著作物の利用に関する包括的な許諾契約などを通じて、急成長する動画市場への取り組みを強化している。

■通期業績予想は据え置き
 なお、2021年2月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高400億円(前期比18.1%増)、営業利益26億円(同24.8%増)、経常利益26億円(同23.6%増)、最終利益16億円(同17.7%増)の見込みとしている。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響については、第2四半期期間において、一部に影響を受けており、第3四半期以降の連結業績への影響が懸念される状況ながら、第2四半期期間においてはグループ全体においてその影響を吸収しており、現時点においては連結業績予想を修正するまでの事象は生じていないと判断しているという。
 
株式会社クリーク・アンド・リバー社
http://www.cri.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社クリーク・アンド・リバー社
設立
1990年3月
代表者
代表取締役会長CEO 井川 幸広/代表取締役社長COO 黒崎 淳
決算期
2月
直近業績
売上高441億2100万円、営業利益39億5600万円、経常利益40億200万円、最終利益28億9900万円(2023年2月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4763
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