IGポート、第1四半期は売上高43%減、営業赤字転落 アニメ制作が端境期、大型作品の売上計上されず 第2四半期以降に計上予定

IGポート<3791>は、この日(10月9日)、第1四半期(6~8月)の連結決算を発表し、売上高11億2700万円(前年同期比42.9%減)、営業損失1500万円(前年同期は1億7100万円の利益計上)、経常利益82万円(同99.5%減)、最終損失1900万円(同9100万円の利益計上)と大幅減収・営業赤字転落となった。

主力の映像制作事業では、この四半期は端境期にあったことから大きな映像作品の売上が計上されなかったことが主な要因。第2四半期以降に劇場用大型作品の売上を計上する、としている。
 


 
■セグメントごとの業績

① 映像制作事業
売上高1億3800万円(同89.5%減)、営業損失1億7300万円(前年同期は1億2500万円の利益計上)だった。

テレビ用アニメーション「ガル学。~聖ガールズスクエア学院~」「はなかっぱ」等のアニメーションを制作した。第1四半期累計期間は映像制作事業の売上の端境期にあたり、大きな映像作品の売上はなく、第2四半期以降に、劇場用大型作品等の売上を計上する見込み。

② 出版事業
売上高3億7800万円(同56.9%増)、営業利益3800万円(前年同期は2000万円の営業損失)となった。

月刊誌「コミックガーデン」、コミックス「リィンカーネーションの花弁12巻」「剣聖の称号を持つ料理人1巻」等、定期月刊誌3点、並びに新刊コミックス・書籍26点を刊行した。また、既刊コミックスの「リィンカーネーションの花弁」「転生貴族の異世界冒険録」は、特に販売好調であった。書店向けの出版関連売上は前年対比ほぼ横這いで推移したが、新型コロナウィルスの影響による巣ごもり需要もあり、「異世界モノ」ジャンルの作品を中心とした電子書籍関連の売上が伸びている。

③ 版権事業
売上高5億4800万円(同49.9%増)、減価償却費が増えたが、営業利益1億4500万円(同18.0%増)だった。「ヴィンランド・サガ」「攻殻機動隊」「進撃の巨人」「B: The Beginning」「ハイキュー!!」等のシリーズタイトルを中心に、二次利用による収益分配を計上した。

④ その他
売上高6200万円(同26.4%増)、営業損失200万円(前年同期は3800万円の営業損失)となった。雑誌のイラストやキャラクターの商品化、スマートフォン向けアプリなどを行った。


 
■2021年5月通期の見通し

2021年5月期は、売上高95億8900万円(前期比1.5%増)、営業利益1億7000万円(同51.6%減)、経常利益1億8600万円(同35.9%減)、最終利益8500万円(同315.5%増)を見込む。従来予想からは変更なし。

 
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