ギークス、2Q(4~9月)は売上高31%減、営業益34%減…計画対比では上ブレ着地に ゲーム事業の一部新作の来期期ずれで通期売上高予想は下方修正

ギークス<7060>は、11月12日、2021年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、売上高13億4800万円(前年同期比31.8%減)、営業利益2億7200万円(同34.2%減)、経常利益2億5100万円(同39.3%減)、最終利益1億3300万円(同50.1%減)と減収減益での着地となった。

ただ、第2四半期業績予想との比較では、新型コロナウイルス感染症の感染者拡大の中で、巣ごもり需要を背景としたゲーム事業の売上増加により、売上高は計画を超えて推移した。利益面についても売上高のけん引や全社的なリモートワークによる適切なコストコントロールとゲーム事業における適切な人員配置により、売上原価や販売管理費が予想よりも大幅に抑制され、各利益項目とも予想を大きく上回った。
 


セグメント別の状況は以下のとおり。

①IT人材事業…売上高7億100万円(前年同期比12.1%増)、セグメント利益3億9900万円(同21.4%増)
新型コロナウイルス感染症の影響により、企業の新規人材採用が抑制されたことで需要の減少がみられたため、エンジニア集客にかかる費用を抑制するなど慎重にコストコントロールを進めた。コストを抑制しながらも、既存業務のデジタル化を進め最適なサービスを提供するためのDXを推進し、既存のITフリーランスとの繋がりをより強硬にするサポート体制の強化に努めた。 

②IT人材育成事業…売上高5800万円(同48.1%減)、セグメント損益300万円の赤字(前年同期200万円の黒字)
新型コロナウイルス感染症の影響により2020年4月以降日本からの渡航が困難な状況となり、事業へ大きな影響が出ている。その中で、新たなサービスとしてオンライン授業の提供を開始し、オフショア開発にも注力することで、影響を最小限にするよう努めた。

③ゲーム事業…売上高4億5900万円(同59.8%減)、セグメント利益3700万円(同85.5%減)
新型コロナウイルス感染症の影響による巣ごもり消費の需要に加え、運営タイトルの周年イベントの好調もあり、堅調に推移した。このような環境下、バンダイナムコオンラインから受託開発した『アイドリッシュセブン』をはじめとした4本のタイトルの運営と、新規タイトルの開発を4本行っている。

④x-Tech事業…売上高1億3000万円(同28.8%増)、セグメント損益53万円の赤字(前年同期1200万円の赤字)
VR(仮想現実)・AR(拡張現実)・MR(複合現実)、3Dホログラムなど最新の技術を活用した動画コンテンツの制作、ゴルフメディア「Gridge」の運営や、ゴルフをはじめとしたスポーツ領域で企業のIT化支援を行っている。

■ゲーム新作期ずれで通期売上は下方修正
なお、2021年3月期通期の予想についても従来予想からの修正を発表、売上高は第4四半期に予定していたゲーム事業の一部の新規ゲームタイトルのリリース時期が来期に期ずれすることで、従来予想の42億円から34億5000万円(増減率17.9%減)へと下方修正された一方、営業利益は同6億円から7億円(同16.7%増)、経常利益は同5億8000万円から6億7500万円(同16.4%増)、最終利益は同3億4000万円から4億円(同17.6%増)と上方修正されている。これは、第2 四半期までの利益増加分が寄与することや、全社での適切なコストコン トロールによるものとしている。
 

ギークス株式会社
http://geechs.com/

会社情報

会社名
ギークス株式会社
設立
2007年8月
代表者
代表取締役CEO 曽根原 稔人
決算期
3月
直近業績
売上高159億9700万円、営業利益5億8900万円、経常利益5億6700万円、最終利益2億4400万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7060
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