【イベント】舞台に魂をぶつける乙女たちに心が突き動かされる一作…『サクラ革命 ~華咲く乙女たち~』メディア向け先行プレイ体験会レポート

セガとディライトワークスより、12月15日にリリースされる、スマートフォン向けドラマチックRPG『サクラ革命 ~華咲く乙女たち~』(以下、サクラ革命)。そのリリースに先駆け、12月1日、ディライトワークス社にてメディア向けのトークセッションと先行プレイ体験会が行われた。

トークセッションではプロデューサーの木原卓氏と岡村光氏、開発ディレクターの池大輔氏が登壇。本作の制作経緯や登場キャラクター、ストーリーなどが語られた。本稿では、トークセッションと体験会の模様について、レポートをお届けする。

 
▲右から木原卓氏(セガ/『サクラ革命』プロデューサー)、岡村光氏(ディライトワークス/『サクラ革命』プロデューサー)、池大輔氏(ディライトワークス/『サクラ革命』開発ディレクター)。

 

●ディライトワークスの熱意がセガを突き動かし完成した『サクラ革命』


「サクラ大戦」シリーズを手掛けるセガがパブリッシャーを、ディライトワークスが開発と運営を担当するスマートフォン向けRPG『サクラ革命』。プレイヤーは「帝国華撃団」の司令となり、全国各地の“乙女”たちと共に、政府の陰謀が渦巻く日本の奪還を目指していくことになる。



セガのプロデューサーを務める木原氏は、「サクラ大戦」シリーズをスマートフォン向けに作るという案について、シリーズにおける立ち位置や意味を明確に持った企画を立てられると確信できるまで受けられないと、はじめは難色を示していたという。しかし、ディライトワークスからプロジェクトについて熱い企画提案があり、一緒に制作を行うことを決意したそうだ。

「サクラ大戦」をシリーズ通してプレイしているという池氏は、新規シリーズの制作について、「サクラ大戦」シリーズの魅力として、舞台や歌劇、ロボットといった要素がたくさん挙げられるが、それらの中からテーマを絞り、「サクラ革命」では、「乙女たちが今を生きることに頑張り、舞台に魂をぶつけていくことを作品の柱にした」と説明。岡村氏も、本作のテーマである「日本、奪還。」という言葉に、様々な意味や思いを込めたと続けた。
 


メインヒロインの咲良しのについて池氏は、「舞台女優として芽吹く前の状態を表現したかった」と話す。木原氏は「目の力が強く、アップがとても映えるキャラクター」だとし、変化球ながら今後の成長が見てみたくなる魅力があると話した。
 


▲メインヒロイン・咲良しのは、ぱっつんな前髪と太眉がチャーミングな女の子。ゲームでは、そんな彼女の魅力が画面いっぱいに表現されている。

そんな咲良しのが所属する帝国華撃団の敵として立ちはだかるのが、政府公認の部隊「大帝國華撃団B.L.A.C.K.」だ。アイドルグループのようないでたちのB.L.A.C.K.は、舞台や歌劇をテーマとして取り扱ってきた「サクラ大戦」シリーズの中では異端な存在。

B.L.A.C.K.について池氏は、プレイヤーにあえて違和感を抱かせることにより、「自分たちの帝国華撃団を取り戻したい!」と思わせる狙いがあったという。「B.L.A.C.K.は序盤こそライバルというより遥か高みにいる存在だが、帝国華撃団との対比がユニークに描かれているので、期待してほしい」と続けた。





 
▲サービス開始時に登場する乙女は30~40名ほどになる予定という。ちなみに、それぞれの名前は地名と、その地方を象徴する花の名前がモチーフになっている。

最後に、木原氏が「完全に新しいサクラ大戦を作るということで、ディライトワークスさんのサクラ大戦に対する思い、開発力を信じてここまで作ってきました。まもなくサービス開始となりますので、皆さん宜しくお願いします」、岡村氏が「『サクラ大戦』らしさとはなんだ、というところを開発一同考えながら『サクラ革命』を作ってきました。いろんな乙女が登場しますが、その中から皆さんのお気に入りになってもらえる乙女が1人でもいてくれたらなと思っています」、池氏が「サクラ革命は、我々が考えるサクラ大戦の良さを大切にしつつ制作しました。皆さまに『これもまたサクラ大戦としてありか』と思っていただければ幸いです」と挨拶し、トークセッションは終了の時間を迎えた。
 

●先行体験会の模様をお届け!


ここからは、トークセッション後に行われた先行プレイ体験会についてお届けしていこう。本作のドラマチックアドベンチャーパートは、3Dで描かれた個性豊かなキャラクターたちが登場する。瞬きや頷きなど、細かな仕草や表情にこだわりが感じられ、丁寧に作り込まれている印象だ。

漫画のようなコマ割りの表現や吹き出し、集中線などエフェクトも多彩で、ストーリーへの没入感を高めてくれている。重要なシーンはアニメーションで表現されるなど、「サクラ大戦」シリーズらしい、非常にリッチな作りとなっていた。




▲日常パートでは目の前を電車が通り過ぎていくなど背景に動きがあり、退屈さを感じさせない。


▲重要な場面では、アニメーションや一枚絵が用意されている。


▲ロード画面ではキャラクターのイラストが表示され、プレイヤーを飽きさせない。

ストーリーの要所要所の場面では、プレイヤーの選択を迫る場面が用意されているのも、「サクラ大戦」シリーズらしさが感じられるポイントだ。選択肢によってストーリーが大きく変化するわけではないが、選ぶ選択肢によっては乙女たちの士気に影響し、後の戦いがより有利になる大事な役割を担っている。




▲選択肢の中には、「明らかにおかしいだろ!」と思わずツッコミを入れたくなるような内容も。正しくないと分かっていながらも乙女たちのリアクションが気になり、ついついお馬鹿な選択肢を選んでしまう。

時間制限が設けられた選択肢も用意されている。時間経過中もリアルタイムでキャラクターのセリフが進行していくため、緊張感はかなりのもの。どの選択肢を選んでもそれぞれの回答が用意されているため、気になる人はあえて間違った選択をしてみるのも、楽しみ方のひとつだろう。

 

本作の主人公は、プレイ中にいつでも性別を変更することが可能。性別によって乙女たちのリアクションが変化する場面があるため、自身の性別に関係なく、お好みで選んでしまっても良いだろう。ちなみに、ストーリーをリプレイする機能はリリース後に調整が行われるとのことだった。




▲章の終わりには次回予告も用意されている。

戦闘のフィールドは5つのラインに分けられており、乙女たちは自身が得意とする射程や敵との属性相性に合わせ、進撃・奮撃・退撃を使い分けながら戦うことになる。敵が得意とする攻撃範囲を避けるようにラインを移動するなど、RPGでありながらシミュレーションゲームのエッセンスも多く散りばめられていた。





乙女たちは通常攻撃のほか、固有の技能(スキル)や必殺攻撃が使用可能。さらには司令が自ら行動し、乙女たちを攻撃からかばうといったサポートを行うこともできる。ちなみに、戦闘パートはオート、倍速機能もしっかりと用意されているので、サクサク遊びたいという人も安心してほしい。



▲必殺攻撃の演出は、とにかくド派手で見応えがある。

キャラクターの育成は、レベルの他にそれぞれの技能・必殺攻撃を強化することができるなど、幅広く設定されている。「霊子護符」と呼ばれるものも存在し、霊子ドレスに装備することでキャラクターのステータスの底上げや特殊効果を得ることができるようになっている。




▲調査(ガチャ)を行うことで、様々な乙女たちと出会うことができる。

また、ホーム画面に配置されている乙女をタップすることで、会話ができるといった嬉しい要素もある。残念ながら(?)お触り要素はなかったが、それぞれの乙女のプロフィールや、ボイス、着せ替えといった多彩な機能が実装されていた。
  



ドラマチックアドベンチャーパート、バトルパート共にやりごたえ抜群の『サクラ革命』。ストーリー序盤は意外なキャラクターたちとの共闘や不信、決裂といった息をつかせぬ展開が続くため、プレイについつい熱が入ってしまうことだろう。

そして1章からは様々な乙女たちが帝国華撃団に加わっていく物語がテンポよく進んでいくため、「次はどんなキャラクターが登場するのだろうか」といった期待感たっぷりにゲームを進めてしまうはずだ。

「サクラ大戦」シリーズ最新作として相応しい出来栄えの本作を、ぜひリリース日を楽しみに待っていてほしい。

 
(取材・文 ライター:島中一郎)


 
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会社名
株式会社セガ
設立
1960年6月
代表者
代表取締役会長CEO 里見 治紀/代表取締役社長COO 杉野 行雄/代表取締役副社長 内海 州史
決算期
3月
直近業績
売上高1916億7800万円、営業利益175億3900万円、経常利益171億9000万円、最終利益114億8800万円(2023年3月期)
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ディライトワークス株式会社
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会社情報

会社名
ディライトワークス株式会社
設立
2014年1月
代表者
代表取締役 庄司 顕仁
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