【イベント】オンラインで世界を繋いだ大会に…KLab『キャプテン翼』の世界大会「Dream Championship 2020」をレポート


KLab<3656>は、12月12日、オンライン上にて、『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』の世界大会「Dream Championship 2020」の決勝大会を開催した。
 
「Dream Championship 2020」は、アプリ内や世界4エリアで開催されたオンライン予選大会を勝ち上がった選手が対戦し、 全世界で『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』ゲーム内の試合を行い、 No.1プレイヤーを決定する大会となる。
 
【特設サイト】
https://www.tsubasa-dreamteam.com/dcs/
 
本稿では、決勝トーナメントの模様と共に、プロデューサー大木氏のインタビューを紹介していく。
 

■6カ国語による配信も…全世界オンラインによる大会運営

 
本大会では、予選と決勝いずれもオンラインによる進行が行われた。昨年ではパリ、ドバイ、香港、日本(東京)にてオフラインでの大会が行われたが、昨今の世界的な情勢もあり完全オンラインによる運営にて進められた。
 
▲各ブロックの優勝者たち。決勝大会では昨年優勝者とアプリ内予選を勝ち抜いた選手の計16名が優勝を争うトーナメントとなる。
 
本大会では日本語、英語、広東語、スペイン語、フランス語、アラビア語の6か国にて配信がされていた。同社の配信チャンネルにて普段より多言語で配信を行っているメンバーがMCを務める形にて進行されていた。
 
▲  普段から英語圏やフランス語圏への配信を行っているアルベルト氏とドラ氏。
 
▲視聴者による優勝者予想投票。昨年優勝者が一番人気となった。
 
試合内容は、予選から勝ち上がってきた選手ということもありハイレベルな試合が展開されていた。最近登場したキャラクターやスキルを早速デッキに組み込む選手も多くおり、1回戦からミスの許されない1点を争う戦いが目立った。
 
▲昨年の優勝者である「WillOfD」選手が二回戦にて敗退するという熾烈な争いに。解説を行うディレクター木本氏からも各選手デッキの使い分けも目立ち、昨年以上の駆け引きが見られると評した。 
 

■「Dream Championship 2020」世界チャンピオンは「IE|Daigo」選手!

 
セミファイナルではアメリカブロック予選2位通過の「IE|Daigo」選手と欧州・アフリカ・中東ブロック予選3位通過の「AU|Benzema」選手。アジア・オセアニアブロック1位の「仁仁」選手と欧州・アフリカ・中東ブロック予選2位の「[JKS]Simon」選手の対戦が行われた。
 
準決勝でも、ハイレベルな争いは繰り広げられ、後半の追い上げを見越したスタミナや交代枠の温存や、これまでとは違ったデッキを活用してくるなど、それぞれの戦略が展開される中、僅かなミスも許されない試合が続いた。
 

▲○「IE|Daigo」選手 対「AU|Benzema」選手●
試合では一貫してスタミナを削り合う争いからお互いギリギリまで攻め合う展開に。PKにもつれ込み、最後は「IE|Daigo」選手がPKのリードを守り切り勝利となった。

▲○「仁仁」選手 対「[JKS]Simon」選手●
均衡した戦いの中でも、「仁仁」選手の巧みなパスワークにて揺さぶりをかけていく。「Simon」選手も長期戦を見越した戦いを行うも、延長戦では攻守が目まぐるしく変わる展開に。最後はPK戦を「仁仁」選手が制し、決勝に駒を進めた。
 
決勝戦は「IE|Daigo」選手、「仁仁」選手の対戦となった。決勝戦には『キャプテン翼』の原作者である高橋陽一先生もリモートで応援に駆けつけ、選手に“これまでのものを全て出し切ってほしい”とエールが送られた。
 

決勝戦では一進一退の攻防が繰り広げられる。双方相手のスタミナを消耗させつつ勝機を探る。延長戦でもお互いに得点も狙うも決定打が出せずに、0-0のままPK戦となった。
 
 
▲お互いに仕掛け合うものの決定打につながらず、試合は延長戦へ。
 
 PK戦でも、お互いに譲らない戦いが続き、キッカーは8人目のサドンデスまでに。最後は「IE|Daigo」選手が得点を決め、優勝をおさめた。
 
 
表彰式では、選手にタブレットとオリジナルタブレットケースが贈呈され、優勝者である「IE|Daigo」選手にはトロフィーと高橋陽一先生による本大会の為に描き下ろされたイラストが贈呈された。
 

 
▲昨年では決勝大会まで進むも優勝を逃した「IE|Daigo」選手。悲願の優勝となり、インタビューでは喜びを隠しきれない様子だった。”ここまで応援してくれた人や対戦してくれた全ての人に感謝したい”と優勝の喜びを語った。 
 

オンラインならではの良さも感じられた本大会…プロデューサー大木氏のコメントを紹介

 

本大会の終了後、SocialGameInfoではプロデューサーである大木啓彰氏にミニインタビューを実施。本大会の振り返りや今後の展望について伺ってきた。
 
 
――:本大会全体を振り返っていかがでしたでしょうか。
 
今年の大会は多くの人に支えられて実現できた大会だと思います。コロナウィルスの影響もあって今年は開催するかどうかをかなり悩みました。
 
社内でも時間をかけて検討し、一時は中止しようと考えていましたが、多くのプレイヤーやスタッフの後押しや協力もあってオンラインにて開催させていただくことができました。
 

▲配信スタジオでは検温やソーシャルディスタンスなどの感染症対策も徹底し運営されていた。
 
プレイヤーの方々には自宅からご参加いただいたり、時差の問題もある中、多大なご協力を頂けたかと思います。
 
様々なご負担をかけてしまったと思いますが、世界一を決めるにふさわしい試合が見られたことは本当にありがたいと思います。
 
――:本大会の対戦や選手に関して印象的だったシーンはありましたか。
 
最新のキャラクターもデッキに組み合わせて出場している選手がいたのは印象的でしたね。昨日配信されたキャラクターも起用している選手もいて、戦術や戦略のアップデートが早いと感じました。
 
 
あとはそういったトッププレイヤーが活躍することでデッキなどのトレンドも生まれるのだなと実感しました。予選ではハースが多く使用されていましたが、決勝ではサルバトーレ・ジェンティーレなどが多く使用されており、昨年よりも多様性が感じられる内容になったと思います。
 
――:本大会ではオンライン開催にて進行されましたが、どのような点を意識しましたか。

配信にすべてを切り替えたので、言語も幅広く対応できるように六か国語にて配信することにしました。また地域ごとに時差もありますので、エリア予選では地域ごとの時間帯も配慮して開催を行いました。
 
▲大会中継は六か国語対応としてそれぞれ別のチャンネルが設けられており、全世界の各エリアのユーザーに届けられる構成になっていた。
 
――:通信の環境なども調整が必要だったのではないでしょうか。
 
ご自宅の通信環境にも影響されますので、その点は事前にケアするようには考えていましたね。復帰機能などルール整備を行って、切断が起きたとしても進行なくできるようにはしました。
 
社内のチーム以外にも、本大会には多くの方々の協力がありました。途中でオンライン開催にて行うという予定変更もあり、時間が限られた中でしたが素晴らしい大会にしていただけたかと思います。
 
▲日本予選に続き、決勝大会にもレッドブル・ジャパンよりMCやスタッフへエナジードリンクがサポートされた。
 
多くのチャレンジを実現できたので、今後も活かしていきたいですね。
 
――:Zoom応援団やYouTuberさんのCM動画なども特徴的でしたが、どういった経緯で行うようになったのでしょうか。
 
本大会でのオンラインの良さも感じられた一面かと思います。様々な地域にいるプレイヤーの皆様にとっては、オンラインの方が繋がりや交流も盛んかと思います。連盟の皆さんが集まって選手を応援する、といったオフラインでは物理的に実現しづらいシーンも今回はZoomにて実現できるのではないかと思い、実施しました。
 
 
YouTuberさんには普段から私たちの作品を盛り上げて頂いているんですよね。ただ、これまでそういった方々に向けて恩返しというか、ご一緒させていただく機会が中々なかったんです。
 
▲大会の合間には、各国のYouTuberの紹介動画が流されていた。
 
そこで、今回大会の間に動画を加えさせていただくことで、YouTuberさんにも盛り上がってもらえるような取組みになればと思い、公募させていただきました。
 
多くの応募をいただきまして、全てをご紹介することはできなかったのですが、みんなで一体となって盛り上がることで、YouTuberさんにとっても全世界に知ってもらえる機会になればと思います。
 
――:今後の展望についてもお聞かせください。
 
今年はオンライン配信ということで、YouTubeやDiscordなどでユーザー様と直接やり取りすることが多くありました。
 
その中で、ユーザー様の声を聴いて、アプリ内に反映したりなど、コミュニケーションをとることも徐々にできるようになってきたかと思います。
 
今後はそのようなコミュニケーションの在り方を推し進めていきたいと思います。今後行っていくことでも活用していきたいですね。
 
 
――:最後にメッセージをお願いします。
 
ちょうど12月にてグローバル配信が3周年となり、ここまで全世界の人々に関わっていただけるコンテンツになるとはリリース前は予想できていませんでした。
 
これも皆様が支えてきてくれたおかげだと思いますので、本当に感謝を伝えたいです。今後も楽しんでいただけるように運営していきますので今後もよろしくお願いします。
 
 
――:ありがとうございました。

 
■『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』
 

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(C)高橋陽一/集英社
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原作「キャプテン翼」高橋陽一(集英社文庫コミック版)
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KLab株式会社
http://www.klab.com/jp/

会社情報

会社名
KLab株式会社
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
決算期
12月
直近業績
売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3656
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