AI開発企業のrinna、AI技術で自動生成した絵画とパターンデータがTVアニメ『BEASTARS』第2期のOP背景画に採用




AI開発企業のrinnaは、研究開発を進めているGANを応用したAI技術によって自動生成した絵画とパターンデザインが、音楽ユニット・YOASOBIによるTVアニメ『BEASTARS』第2期のオープニングテーマ曲『怪物』のシーン背景画に採用されたと発表した。

rinna社は、 MicrosoftのAI&リサーチ部門でAIチャットボットの研究を行っていたチームがスピンアウトして2020年6月に設立したAI開発企業。 ディープラーニング技術を活用し、 AIが文脈に応じた会話文を自動生成して人間と自然に会話する「共感チャットモデル」、 AIが話し声や歌声で豊かに感情表現することを可能にする「音声合成システム」などの技術、 GAN(General Adversarial Network)を応用したテキストから画像を描く技術などを発表してきた。

同社のAI技術は、 アート史上著名な200人以上の画家の作品をラーニングさせた描画モデルと、 GANを応用したテキストから画像を描く技術によって、 テキストや他の創作物から着想を得てオリジナルの絵画を描くことができる。この技術を用いると、 特定の時代・地域の作風や、 過去の画家のスタイルを現代によみがえらせて、 新たな創作をすることが可能になる。

また同社のAI技術は、30以上の主要スタイルをベースに、10の26乗個の多様なパターンデザインができる。 カスタマイズされたパターンをオンデマンドで作成できるので、 工業デザイン、 服地デザイン、 パッケージデザインなどの分野で利用されている。