ゲーム攻略サイト「アルテマ」運営のエヌリンクス、第3四半期は減収・営業損失拡大 NHKの補償金と雇用助成金で経常利益は黒字に

エヌリンクス<6578>は、1月13日、2021年2月期の第3四半期(2020年3~11月)の連結決算は、減収・営業赤字幅拡大となったものの、経常利益と最終利益は黒字転換に成功した。経常利益と最終利益が黒字転換したのは、NHK業務に関して、営業活動の自粛と業務の制限による機会損失の一部が過去の取引実績に基づき取引先より補償が行われたため、としている。


売上高:27億8400万円(前期比13.0%増)
営業損失:11億7200万円(前年同期2億3400万円の損失)
経常利益:4億7000万円(同2億3000万円の損失)
最終利益:1億8700万円(同2億4500万円の損失)

 


NHK業務で新規案件を4案件開始(2020年6月1案件、10月3案件)したほか、メディア運営において、ゲーム攻略サイト「アルテマ」と「ゴリラwiki」のほか、特にマッチングアプリ情報サイトが好調に推移しているものの、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で減収となった。

一方、販管費については、人件費関連費用として、給料及び手当を21億7500万円(同8.0%増)、賞与と賞与引当金繰入額を8100万円(同65.5%減)、法定福利費を3億3400万円(同0.2%減)、スマートフォンゲームとマッチングアプリの研究開発費を2億0700万円(同85.7%増)計上し、39億2700万円(同6.4%増)となり、この結果、営業損失は11億4200万円だった。

ただ、営業外収益では、NHK業務において、営業活動の自粛および業務の制限による機会損失の一部が、過去の取引実績に基づき取引先より補償したことから、受取補償金として11億4800万円計上したほか、新型コロナウイルス感染症の影響による一部事業活動の縮小に伴い、該当事業の従業員に対し休業を要請したことから、当該休業手当の一部が助成したことによる雇用調整助成金4億6200万円を計上した。