IMAGICA GROUP、グループ事業再編と希望退職者を募集

IMAGICA GROUP<6879>は、1月22日、グループの成長と収益力向上を目的として、新たに子会社IMAGICA エンタテインメント メディアサービスと、IMAGICA Lab.を設立するとともに、現在あるIMAGICA Lab.(以下、区別するため現IMAGICA GROUPとする)の映像制作サービス事業の構造改革とグループ事業再編を4月1日以降に行うと発表した。また、現IMAGICA GROUPで10名程度、IMAGICA Lab.で90名程度の希望退職の募集を行っている。

同社が昨年11月に発表した9月中間期の連結決算は、

・売上高358億3500万円(前年同期比24.4%減)
・営業損失26億2800万円(前年同期は営業利益2億7500万円)
・経常損失29億2800万円(前年同期は経常損失1億9200万円)
・最終損失19億5200万円(前年同期は最終利益8億6500万円)

と減収と赤字決算だった。


 
(1)新たなグローバル戦略の構築

現IMAGICA Lab.のエンタテインメント事業を切り出し、IMAGICA エンタテインメント メディアサービスを設立し、2020年10月に連結子会社化したPixelogic Holdingsとの連携を強化する。Picture Production Company.と共に、グローバル E2E サービスを拡大させ、グループの成長と収益の柱としていく。


 
(2)映像制作改革への挑戦

①テレビ番組、テレビ CM 等ポスプロ事業の収益力向上
現IMAGICA Lab.のテレビ番組、テレビ CM のポストプロダクションサービス事業を切り出し、新たに同名の会社IMAGICA Lab.を設立する。作業工程のクラウド化やリモート制作の促進など事業環境の変化に対応できるビジネスモデルに変革し、収益力の向上を目指す。


②グループ事業会社のコア事業の明確化
グループの総合力をさらに発揮できる体制を目指し、各事業会社のコアコンピタンスに基づいて関連事業を再編する。

1)イマジカデジタルスケープ(「IDS」)において、成長事業であるゲーム事業領域のソリューションサービス事業をさらに強化するため、現IMAGICA Lab.のゲーム・グラフィック関連事業を移管する。

2)現IMAGICA Lab.の撮影技術、映像制作事業を子会社のコスモ・スペースに移管する。人材リソースの集中により今後ニーズが拡大する企業向け映像の撮影や企画制作サービスを強化し、競争力向上と事業拡大を目指していく。


③グループ技術開発部門の設置・統合
新たなビジネスモデルへの転換と新規事業創出の鍵となる技術開発力を高めるため、子会社フォトロンにグループとしての技術開発部門を新設する。映像制作やコンテンツ流通をサポートするためのプラットフォームを開発する現IMAGICA Lab.の技術研究開発本部と、ビッグデータの可視化とリアルタイムコンテンツの開発を手掛けるIDS のデジタルリアリティラボチームをフォトロンの技術開発部門に集約する。グループの技術開発リソースを集中し、新しい技術の開発や事業化の加速を目指す。
 
株式会社IMAGICA GROUP
https://www.imagicagroup.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社IMAGICA GROUP
設立
1935年2月
代表者
代表取締役会長 長瀬 文男/代表取締役社長 社長執行役員 布施 信夫
決算期
3月
上場区分
東証プライム
証券コード
6879
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