ドリコム、第3四半期の営業益は217%増の16.8億円 経常、最終も大幅増 創業以来の最高益を達成 通期の利益進捗率も9割に

ドリコム<3793>は、この日(1月28日)、2021年3月期の第3四半期累計(2020年4~12月)の決算を発表し、営業利益が前年同期比217%増の16億8300万円、経常利益が同221.6%増の16億5300万円、最終利益が同232.8%増の12億9800万円と大幅な増益を達成した。いずれも創業以来の過去最高益となる。

・売上高:91億5600万円(前年同期比31.3%増)
・営業利益:16億8300万円(同217.5%増)
・経常利益:16億5300万円(同221.6%増)
・最終利益:12億9800万円(同232.8%増)
 


引き続きIPゲームタイトルを中心に運用中タイトルが周年や年末年始の大型イベントで好調な推移を見せた他、前期末に譲受したオリジナルタイトルも、グループ一体となっての運用効率に向けた取り組みが功を奏し、引き続き安定的に収益寄与した。不採算タイトルへの対応も着実に進み、主力のゲーム事業の収益性は一層向上、事業の安定性も増している。また、10月からは新たなにBlasTrainが同社グループに加わり、事業拡大が続いている。


ゲーム事業
セグメント売上高は90億8500万円(同36.3%増)、セグメント利益は19億5800万円(同174.4%増)となった。

他社IPゲームについては、11月にリリース4周年を迎えた『ダービースタリオン マスターズ』を中心に、『ONE PIECE トレジャークルーズ(トレクル)』や『アイドルマスター シャイニーカラーズ(シャニマス)』など多くのタイトルが大型イベント等でユーザーの支持を集めた結果、好調な推移となった。

オリジナルゲームについても、配信開始から約10年を迎える長期運用タイトル、及び前期末に譲受したタイトルを中心に売上水準を維持し、安定的に業績寄与した。運用タイトルの増加、及び運用中タイトルの順調な推移を受け、売上高は前年同期比で増加した。

利益については、昨年より注力している不採算タイトルへの対応が一層進んだ他、運用効率化及び足元の経済情勢を鑑みた費用抑制の影響もあり、費用発生が前年同期比で減少した結果、営業利益は前年同期比で増加した。


メディア事業
売上高は前年同期比で減少し、セグメント売上高は7100万円(同76.6%減)となった。利益については、当セグメントで取り組む新規サービスの多くが事業開発段階にあることから、費用先行が続いており、セグメント損失2億7400万円(前年同期はセグメント損失1億8300万円)となった。

メディア事業では、次世代の主力事業創出を目的とした取り組みの一環である『DRIP(Drecom Invention Project)』のもと、同社の有するインターネットサービスの知見を活かした新規サービスを試験的に立ち上げ、事業化に向けた試行を重ねた。主力の位置情報と3DリアルマップによるARスマートフォンアプリ構築プラットフォーム『AROW』では、事業化と『AROW』を活用した新規タイトルの開発が進んだ。

このほか、9月には音楽領域での新たな試みである『AKROGLAM』やtwitterを活用したマーケティングサービス『Rooot』、同社が過去大規模サービスの開発・運用から培ったノウハウを活かした「負荷テストサービス」をローンチするなど、開発を進めていた複数のサービスの提供が開始されている。

なお、本事業セグメントでは、長らく広告事業を主要サービスと位置付けゲーム事業以外の注力領域としてきたが、主力のゲーム事業を軸とした成長戦略の下、同事業へ一層経営資源を集中することとし、広告事業については第1四半期をもって、全サービスを終了した。」


 
■2021年3月通期の見通し

2021年3月通期の見通しは以下のとおり。

・売上高:117億円(前期比15.3%増)
・営業利益:19億円(同207.9%増)
・経常利益:18億円(同183.1%増)
・最終利益:14億円(同96.8%増)
 

第3四半期までの進捗率は以下のとおり。利益は75%を大きく上回っており、9割に達している。


【進捗率】
・売上高:78.3%
・営業利益:88.6%
・経常利益:91.8%
・最終利益:92.7%
株式会社ドリコム
http://www.drecom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ドリコム
設立
2001年11月
代表者
代表取締役社長 内藤 裕紀
決算期
3月
直近業績
売上高108億円、営業利益22億8100万円、経常利益21億9200万円、最終利益11億5900万円(2023年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3793
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