【詳報】KLab、20年12月通期の営業益は28%増の21.5億円 『BLEACH Brave Souls』や『キャプテン翼』など前年上回る 広告宣伝費抑制も奏功

KLab<3656>は、この日(2月10日)、2020年12月通期の連結決算を発表し、売上高339億5200万円(前の期比9.1%増)、営業利益21億4900万円(同28.4%増)、経常利益15億6400万円(同3.7%減)、最終利益7億6700万円(同99.9%増)となった。


・売上高:339億5200万円(前年同期比9.1%増)
・営業利益:21億4900万円(同28.4%増)
・経常利益:15億6400万円(同3.7%減)
・最終利益:7億6700万円(同99.9%増)

 


リアルイベントの開催中止など一部で施策の変更を余儀なくされたが、既存タイトルの順調な推移による下支えに加え、新規タイトルのリリース及びグローバルでの配信エリアの追加により売上高は順調に推移した。

増収効果に加えて、広告宣伝費などを抑制したことが奏功し、営業利益は大きく伸びた。経常利益が減ったのは、営業外費用として為替差損を計上したため。

なお、同社の主要ゲームタイトルの売上分析は以下のとおり。


(BLEACH Brave Souls)
中長期での安定運用を実現するためのモデルケースタイトルとして、PCでの全世界共通のゲームプラットフォーム「Steam」での配信開始による新規ユーザーの獲得に加え、サブスクリプション及びインゲーム広告の導入など、積極的に収益源の多様化を図った。

また、2020年7月9日より、これまで未配信だったアジア地域等への配信を開始したことにより全世界配信タイトルとなり、ダウンロード数は全世界累計5000万を突破した。

これらの取り組みにより、リリースから6年目の長期運営タイトルでありながらも第3四半期に月間売上高の最高額を更新するなど、年間を通して順調に推移した結果、前年を上回る売上を計上した。


(キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~)
大型アップデートの実施に加え、実在選手や原作者である高橋陽一先生監修のオリジナル選手の投入、3000万ダウンロード突破キャンペーンなどを展開した。これらの取り組みに加え、3周年記念キャンペーンも好調だったことから、年間を通して概ね順調に推移し、前年を上回る売上を計上した。


(ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS)
例年開催している「スクフェスシリーズ感謝祭2020」が中止となるなど、リアルな場でのプロモーションに関して計画変更が余儀なくされたものの、ウェブ広告及びゲーム内プロモーションを活用し、安定したサービス運営に努めた結果、順調に推移した。


費用面の分析は以下のとおり。

・売上原価は269億5900万円となり、前期比12.0%の増加となった。これは主に、売上高の増加に伴い支払手数料等が増加したことによる。
・販売費及び一般管理費は48億4200万円となり、前期比9.6%の減少となった。これは主に、広告宣伝費が減少したことによる。
・営業外費用について、為替差損6億7000万円を計上した。これは主に、同社グループが保有する外貨建債権債務の決済及び期末為替レートによる評価替で発生した。
・特別損失は、5億9900万円となった。これは主に、同社の完全子会社であるスパイスマートにかかるのれんの減損損失を計上したことによる。


 
■2021年12月通期の予想

2021年12月通期の業績予想は以下のとおり。新作タイトルのヒット度合い及び既存タイトルの状況により業績が大きく変動することに鑑み、レンジ形式にしているという。

・売上高:330億円~350億円(前期比2.8%減~3.1%増)
・営業利益:5億円~20億円(同76.7%減~7.0%減)
・経常利益:5億円~20億円(同68.1%減~27.8%増)
・最終利益:3億円~14億円(同60.9%減~82.5%増)

 
KLab株式会社
http://www.klab.com/jp/

会社情報

会社名
KLab株式会社
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
決算期
12月
直近業績
売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3656
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