アピリッツ、21年1月期は売上高8%増、営業益59%増と上場時の予想を上回る 不採算タイトル終了で利益率向上 今期も2ケタ超の増収増益見込む

アピリッツ<4174>は、3月17日、2021年1月期の決算(非連結)を発表、売上高、利益ともに上場時に発表した見通しを上回る水準での着地となった。

売上高38億8900万円(前々期比8.7%増)
営業利益2億2900万円(同59.3%増)
経常利益2億2900万円(同59.9%増)
最終利益1億2500万円(同88.7%増)
 

各セグメントごとの状況は以下のとおり。

①Webソリューション事業…売上高18億2400万円(前々期比28.0%増)、セグメント利益5億3700万円(同8.1%増)
市場のデジタル・トランスフォーメーション化への追い風の中で、新規顧客からの受注増加と既存顧客からのサービス設計から開発・保守まで請け負うことによる囲い込みがロイヤリティループを形成することにより継続受注が順調に推移した。また、デジタル・トランスフォーメーションに資する人材を育成するため積極的な採用を実施した。

なお、新型コロナウイルス感染拡大による影響として、人材系顧客などに関し1億円程度の受注見送りが発生したが、EC事業などこの状況下でビジネスが活発になった顧客からの受注増加により、結果的に通期で事業への影響はなかった。

②オンラインゲーム事業…売上高20億6400万円(同4.2%減)、セグメント利益1億9400万円(同209.9%増)
「自社ゲーム開発」に関しては、各タイトルにおいて各種イベントの開催や新キャラクターの追加などを行い、主要タイトルの売上維持に努めるとともに不採算タイトルのサービス終了を実施し、利益率向上のため運営体制の見直しを行った。また、「パートナーゲーム開発」に関しては「自社ゲーム開発」にて開発した自社エンジンとそのノウハウを活かして順調に他社ゲーム開発の受注やセカンダリ案件が推移した。

また新型コロナウイルス感染拡大による影響で「クリエイター派遣」に新規獲得の速度鈍化は見られたもののオンラインゲーム事業全体での売上高への影響は軽微だった。

■今期も2ケタ超の増収増益見込む
なお、2022年1月期通期(非連結)の業績予想は以下のとおり。

売上高46億9600万円(前期比20.7%増)
営業利益2億8300万円(同23.7%増)
経常利益2億8300万円(同23.9%増)
最終利益1億7900万円(同43.0%増)
 
株式会社アピリッツ
https://appirits.com/

会社情報

会社名
株式会社アピリッツ
設立
2000年7月
代表者
代表取締役社長 執行役員CEO 和田 順児
決算期
1月
直近業績
売上高84億2700万円、営業利益5億9900万円、経常利益5億9600万円、最終利益3億8600万円(2024年1月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4174
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