ヤマダHD、21年3月期の営業益予想を752億円から920億円に上方修正 新型コロナによるテレワークや巣篭もり需要で予想上回る売れ行き

ヤマダ電機を傘下に持つヤマダホールディングス<9831>は、4月19日、2021年3月通期の連結業績予想を上方修正し、売上高1兆7500億円(前回予想1兆7190億円)、営業利益920億円(同752億円の利益計上)、経常利益988億円(同810億円の利益計上)、最終利益517億円(同430億円の利益計上)とした。


【予想数字】
・売上高:1兆7500億円(前回予想1兆7190億円)
・営業利益:920億円(同752億円の利益計上)
・経常利益:988億円(同810億円の利益計上)
・最終利益:517億円(同430億円の利益計上)


【修正率】
・売上高:1.8%増
・営業利益:22.3%増
・経常利益:22.0%増
・最終利益:20.2%増


新型コロナウイルス感染症の収束が見込めず、不透明な市場環境を鑑み最終利益以外は、2020年10月28日に開示した業績予想から据え置きとしていたが、売上高については、感染拡大防止に対する様々な行動制限が長期化する中で、「特別定額給付金支給」、「テレワーク」や「巣ごもり」需要が継続、また、同社の「暮らしまるごと」コンセプトの事業効果もあり、テレビ、パソコン、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、空気清浄機などが想定以上に推移したことにより予想を上回る見込みとなった。

利益については、インターネット通販の好調を背景に、競合各社へ柔軟に対応した現金値引とポイントを絡めた最適な価格対応により利益率が向上したことに加え、ホールディングス化による効率経営の結果として販売費及び一般管理費の削減により、営業利益、経常利益、最終利益がそれぞれ予想を上回る見込みとなった。

なお、2022年3月期の連結業績予想については、売上高1兆6860億円(前期予想比3.7%減)、営業利益900億円(同2.2%減)、経常利益970億円(同1.8%減)、最終利益520億円(同0.6%増)とした。


・売上高:1兆6860億円(前期予想比3.7%減)
・営業利益:900億円(同2.2%減)
・経常利益:970億円(同1.8%減)
・最終利益:520億円(同0.6%増)