ランシステム、第3四半期の営業損失は5.3億円と赤字転落 前年同期は1.5億円の黒字を計上 新型コロナで複合カフェ苦戦

ランシステム<3326>の2021年6月期の第3四半期累計(20年7月~21年3月)の連結決算は、売上高38億0300万円(前年同期比36.7%減)、営業損失5億3900万円(前年同期は1億5300万円の利益計上)、経常損失5億2500万円(前年同期は1億5500万円の利益計上)、最終損失8億3200万円(前年同期は3300万円の利益計上)と大幅減収・赤字転落となった。

新型コロナウイルスの影響で、複合カフェ「スペースクリエイト自遊空間」の事業が苦戦を余儀なくされた。


・売上高:38億0300万円(前年同期比36.7%減)
・営業損失:5億3900万円(前年同期は1億5300万円の利益計上)
・経常損失:5億2500万円(前年同期は1億5500万円の利益計上)
・最終損失:8億3200万円(前年同期は3300万円の利益計上)


<直営店舗事業>
複合カフェ「スペースクリエイト自遊空間」チェーン直営店舗の運営をメインとし、同感染症の拡散防止を最優先に運営を行っている。また、コワーキングスペースとしての利用促進や他企業向けにスペース貸しの実施も進めている。店内設備においては、客自身で入場や精算が可能な「セルフ化店舗」への改装や、客のニーズの高い個室ブースへの入れ替え等を実施している。加えて、より安定した収益を生むため、不採算店舗の統廃合を行っている。

以上の結果、第3四半期末時点では、グループ店舗数135店舗(直営店舗60、FC加盟店舗75)となり、当セグメント全体の売上高は23億2400万円(前年同期比45.5%減)、セグメント損失は4億8400万円(前年同期はセグメント利益2億3800万円)となった。


<外販事業>
注目度の高いセルフ化システムやテレワーク環境を支援するシステムなどの各種システムの販売及び保守、管理業務を行っているほか、自遊空間のフランチャイズ店舗のサポート業務を行っている。また、新しい商材の開発や新規顧客開拓も進めている。以上の結果、当セグメント全体の売上高は9億7000万円(前年同期比20.7%減)、セグメント利益は9700万円(同51.0%減)となった。


<不動産事業>
不動産賃貸物件の適切な管理に注力し、同感染症に伴う賃料減額などの影響を受けてはいるが、おおむね計画通りの売上推移となった。以上の結果、当セグメント全体の売上高は1億8500万円(前年同期比30.6%減)、セグメント利益は6900万円(同11.0%減)となった。