エレコム、21年3月期の営業益は13%増の159億円…在宅勤務でPC周辺機器やヘッドセット・マイク好調 除菌製品やフィットネス製品も

エレコム<6750>は、5月11日、2021年3月通期の連結決算を発表し、売上高1080億5300万円(前年同期比7.1%増)、営業利益159億4200万円(同12.9%増)、経常利益152億0700万円(同11.8%増)、最終利益107億5200万円(同10.8%増)と各段階利益とも過去最高利益を更新した。


・売上高:1080億5300万円(前年同期比7.1%増)
・営業利益:159億4200万円(同12.9%増)
・経常利益:152億0700万円(同11.8%増)
・最終利益:107億5200万円(同10.8%増)


テレワークの普及に伴い、パソコンの周辺機器やヘッドセット・マイクの売上が伸びたほか、除菌関連やフィットネス製品などの販売が伸びた。

品目別の概況は、次のとおり。

(パソコン関連)
テレワークの普及により、マウスやキーボード、WEBカメラが大きく伸長した結果、パソコン関連に係る前期の売上高は、337億7400万円(前の期比25.8%増)となった。

(スマートフォン・タブレット関連)
GIGAスクール構想やオンライン授業の普及の影響でタブレット関連のアクセサリは堅調に推移したが、スマートフォン本体の販売が低調に推移したことによりアクセサリの需要も低下した結果、スマートフォン・タブレット関連に係る前期の売上高は、178億3200万円(前の期比9.9%減)となった。

(TV・AV関連)
テレワークの普及によりヘッドセット・マイクが伸長し、巣ごもり需要により映像周辺機器の需要が伸びた結果、TV・AV関連に係る前期の売上高は、214億9000万円(前の期比11.7%増)となった。

(周辺機器)
無線LANルーターの売上は大きく伸長したものの、フラッシュメモリやHDD製品の競争激化により、周辺機器に係る前期の売上高は、261億7600万円(前の期比7.0%減)となった。

(その他)
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い除菌関連や巣ごもり需要に対応したフィットネス製品等のヘルスケア製品の需要が高まったほか、GIGAスクール構想に係るネットワーク工事や保管庫の売上が伸長した結果、その他に係る前期の売上高は、87億8000万円(前の期比28.4%増)となった。