ネクソン、第1四半期の決算は営業益4.3%増の433億円…『メイプル』や『FIFA』『アラド戦記』など主力ゲーム好調、中国を除く全地域成長

​ネクソン<3659>は、5月12日、2021年12月期の第1四半期(1~3月)の連結決算(IFRS)を発表し、売上収益883億1300万円(前年同期比6.0%増)、営業利益433億2100万円(同4.3%増)、税引前利益635億7500万円(同2.6%増)、最終利益460億3400万円(同7.8%減)だった。複数の主力タイトルが事業を牽引し、中国を除くあらゆる地域が成長した結果、売上収益は前年同期比で増加した。


・売上収益:883億1300万円(前年同期比6.0%増)
・営業利益:433億2100万円(同4.3%増)
・税引前利益:635億7500万円(同2.6%増)
・最終利益:460億3400万円(同7.8%減)


韓国においては、PCオンラインゲームで主力4タイトル全てが成長した。『メイプルストーリー』(MapleStory)は冬季アップデートの好評により、『EA SPORTS  FIFA ONLINE 4』(以下『FIFA ONLINE 4』)は旧正月パッケージ販売やプロモーションの好評により、それぞれ前年同期比で成長した。また、『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)及び『サドンアタック』(Sudden Attack)の売上収益も前年同期比でそれぞれ13%及び56%成長した。

モバイル事業では、自社の人気タイトルのモバイル向けサービス『風の王国:Yeon』(The Kingdom of the Winds: Yeon)、『KartRider Rush+』及び『EA SPORTS  FIFA MOBILE』(以下『FIFA MOBILE』)による増収寄与に加えて、『メイプルストーリーM』(MapleStory M)が成長したことから、売上収益が大きく増加した。これらの結果、韓国事業全体は、前年同期比で26%成長した。

中国においては、主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)の減収により、売上収益が前年同期比で減少した。『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)については、ユーザーの定着が悪くなったことや継続的なボット制裁の強化により、アクティブユーザー数及び課金ユーザー数は前年同期比で減少した。その結果、売上収益は減少した。

日本においては、前の期に配信を開始した『TRAHA』、『V4』及び『FIFA MOBILE』に加えて、第1四半期累計に配信を開始した『ブルーアーカイブ』(BlueArchive)の増収寄与により、売上収益が前年同期比で増加した。

北米及び欧州においては、主に『メイプルストーリー』(MapleStory)及び『メイプルストーリーM』(MapleStoryM)の増収により、売上収益が前年同期比で増加した。

その他の地域においては、『メイプルストーリー』(MapleStory)の増収により、売上収益が前年同期比で増加した。

費用面では、主に『風の王国:Yeon』(The Kingdom of the Winds: Yeon)に係るロイヤリティ費用が増加したことから、売上原価は前年同期比で増加した。販売費及び一般管理費は、韓国における新報酬制度の導入やストック・オプション費用の増加による人件費の増加、『風の王国:Yeon』(The Kingdom of the Winds: Yeon)、『KartRider Rush+』等のモバイルゲームによるプラットフォーム費用の増加により、前年同期比で増加した。

その他の費用については、子会社ののれん及び『Choices: Stories You Play』のIPに係る減損損失を計上した前年同期との比較で減少した。法人所得税費用は、税引前利益の増加や在外子会社の未分配利益に係る繰延税金費用の増加により、前年同期比で増加した。


 
報告セグメントの業績

①日本
第1四半期累計の売上収益は13億4000万円(前年同期比49.6%増)、セグメント損失は22億8500万円(前年同期は6億5500万円の損失)となった。

②韓国
第1四半期累計の売上収益は815億0200万円(前年同期比6.8%増)、セグメント利益は456億0600万円(同4.4%減)となった。韓国セグメントの売上収益には、子会社であるNEXON Korea Corporationの傘下にあるNEOPLE INC.の中国におけるライセンス供与に係るロイヤリティ収益が含まれる。

③中国
第1四半期累計の売上収益は10億4900万円(前年同期比16.2%増)、セグメント利益は7億3600万円(同12.7%増)となった。

④北米
第1四半期累計の売上収益は40億7500万円(前年同期比9.7%増)、セグメント利益は2億6200万円(前年同期は4億6100万円の損失)となった。

⑤その他
第1四半期累計の売上収益は3億4700万円(前年同期比62.1%減)、セグメント損失は10億2300万円(前年同期は4億6100万円の損失)となった。


 
■6月中間期の見通し

続く21年12月通期は非開示。6月中間決算の見通しを開示しており、売上収益1427億6300万円~1479億0800万円(前年同期比3%減~0.5%増)、営業利益553億6100万円~597億0600万円(同18.9%減~12.5%減)、最終利益549億9900万円~582億8900万円(同21.1%減~16.3%減)を計画している。


・売上収益:1427億6300万円~1479億0800万円(前年同期比3%減~0.5%増)
・営業利益:553億6100万円~597億0600万円(同18.9%減~12.5%減)
・税引前利益:766億0100万円~809億4700万円(同11.6%減~6.6%減)
・最終利益:549億9900万円~582億8900万円(同21.1%減~16.3%減)
株式会社ネクソン
http://www.nexon.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ネクソン
設立
2002年12月
代表者
代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
決算期
12月
直近業績
売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3659
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