gumi、21年4月期の経常利益は185%増の60億円と過去最高を更新する見通し 國光会長主導の新規事業が大きく貢献

gumi<3903>は、先週末(6月4日)、2021年4月期の業績見通しを開示したが、経常利益が前の期比で185.8%増の60億7100万円となる。20年4月期に記録した過去最高を大きく更新する見込みだ。持分法による投資利益、gumi Cryptosの暗号資産評価益と、gumi venturesにおける暗号資産売却益の計上などが貢献する。減損損失と法人税等調整額などを計上するものの、最終利益も同4.4%増の18億3500万円となる。

昨年3月、創業者で國光宏尚氏が代表権のない取締役会長として、XR事業とブロックチェーン事業などの新規事業領域に関し、早期の収益化に図るために注力するとしていたが、早くも結果につながった格好だ。

売上高は同6.0%減186億2800万円、営業利益は同32.0%減の15億1400万円と前の期を下回る見込みだ。スクウェア・エニックスとの共同タイトル『WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争』が好調だったものの、一部主力タイトルが運営長期化に伴う売上減が響くほか、新作開発に伴う外注費の増加などが響くという。

なお、2021年4月期の決算は、6月11日に発表する予定。決算の詳細と2022年4月期のガイダンスが注目される。

 
▲売上高の推移。年々売上が低下しているように見えるが、自社タイトルの比率が低下する一方、共同タイトルの比率が上がっていることも大きいと見られる。

 
株式会社gumi
http://gu3.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社gumi
設立
2007年6月
代表者
川本 寛之
決算期
4月
直近業績
売上高160億0900万円、営業利益4億4700万円、経常損益1900万円の赤字、最終利益4億4500万円(2023年4月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3903
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