フォントワークス、年間定額制フォントサービス「方正LETS」で中国のフォントメーカー方正電子と共同開発した簡体字書体を提供開始


フォントワークスは、6月22日より、年間定額制フォントサービス「方正LETS」にて新書体提供を開始した。

今回追加される新書体は、中国市場でトップシェアを誇るフォントメーカー・北京北大方正電子有限公司とフォントワークスで共同開発を行った「筑紫書体」シリーズなどの簡体字書体となる。

フォントワークスを代表するフラグシップフォントである「筑紫(つくし)書体」シリーズは、金属活字の滲みを再現しながら新しさを取り入れ、均質的ではなく文字本来の形をいかした字形デザインが特徴。テレビ・広告・書籍など幅広く使用され、高い人気を博している。

中国国内では2020年より提供をしており、「Zhuzi Book Sereies」として中国国内のデザインコミュニティで高い支持を得ている。今回「方正LETS」にその14ファミリー・合計43書体を追加した。

文字セットは中国語の文字コード「GB2312」に対応しており、広告・パッケージなどの印刷物や、ゲーム、映像などにおいて、画像として利用することが可能だ。
 

<書体の特長>


■中国の国家文字規範の筆形に合わせたデザインで中国へ展開する製品にも使用可能
国家文字規範の筆形に合わせて書体をデザインしている。「筑紫Aオールド明朝」の簡体字版「方正FW筑紫A老明朝 简」では、「春」の右払いを短く調整したり、「花」の左払いを伸ばしたりして文字の重心バランスを取っている。これにより、筑紫Aオールド明朝の品質を保ちながら、簡体字での読みやすさを意識した書体デザインが実現した。

また、L/R/M/D/B/Eの6ウエイトを用意しており、さまざまなメディアやフォントサイズ、コンテンツレベルに対応可能だ。世界観を損なうことなく、ゲームや印刷物などの製品に簡体字での展開が可能となる。



■中国国内の書体規格に対応
和文フォントに含まれていない簡体字を新たにデザイン。下図、灰色で表記した「部首」や 「へん」「つくり」について、日本語版のデザインや風格をベースに新規に開発を行い、文字の不足を補うことにより、簡体字でのフォント製品化の規格要求を満たした。


 

<製品概要>


「方正LETS」提供書体 14ファミリー・合計43書体
提供開始日:2021年6月22日(火)
提供書体:
方正FW筑紫明朝 简-L/LB/R/RB/M/D/B/E/H(元書体:筑紫明朝)
方正FW筑紫A标题明朝 简(元書体:筑紫A見出ミン)
方正FW筑紫古典L明宋 简(元書体:筑紫アンティークL明朝)
方正FW筑紫古典S明宋 简(元書体:筑紫アンティークS明朝)
方正FW筑紫A老明朝 简-L/R/M/D/B/E(元書体:筑紫Aオールド明朝)
方正FW筑紫黒 简-L/R/M/D/B/E/H/U(元書体:筑紫ゴシック)
方正FW筑紫老式黒体 简-B(元書体:筑紫オールドゴシック)
方正FW筑紫古典L黒 简(元書体:筑紫アンティークLゴ)
方正FW筑紫古典S黒 简(元書体:筑紫アンティークSゴ)
方正FW筑紫A圆 简-L/R/M/D/B/E(元書体:筑紫A丸ゴシック)
方正FW轻吟体 简-L/M/D/B/E(元書体:ハミング)
方正FW珍珠体 简(元書体:パール)
方正FW欢乐体 简(元書体:パルラムネ)
方正FW童趣POP体 简(元書体:ベビポップ)

・「LETS」とは
2002年からフォントワークスが提供している、業界初の年間定額制フォントサービス「LETS(Leading Edge Type Solution)」。高品位でバラエティ豊かなフォントがすべて使用できるフォントサービス。

・「方正LETS」とは
中国市場でトップシェアを誇るフォントメーカー北京北大方正電子有限公司の中国語フォントを年間定額制フォントサービス「方正 LETS」として提供している。「方正LETS」は、 中国本土で使われている国家標準(GuoJia-BiaoZhun)規格であるGB2312、GBKに準拠したMac用TrueTypeフォントとWindows用TrueTypeフォントを用意している。今回追加される新書体は、「方正LETS」を契約中の会員であれば追加費用なく利用できる。
(年会費:66,000円(税込))

▼「LETS」
https://lets.fontworks.co.jp/

▼「方正LETS」
https://lets.fontworks.co.jp/housei

 
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