日本BS放送、第3四半期決算は営業利益18%増の19億円…特別番組やアジアドラマ、欧州ミステリー、アニメが好評で広告収入が堅調

日本BS放送<9414>の2021年8月期の第3四半期累計(20年9月~5月)の連結決算は、売上高87億8000万円(前年同期比3.0%増)、営業利益19億8500万円(同18.7%増)、経常利益20億5600万円(同22.6%増)、最終利益14億0600万円(同22.3%増)と2桁増益を達成した。


・売上高:87億8000万円(同3.0%増)
・営業利益:19億8500万円(同18.7%増)
・経常利益:20億5600万円(同22.6%増)
・最終利益:14億0600万円(同22.3%増)


「質の高い情報を提供することで 人々に感動を与え 幸せな社会づくりに貢献します」を経営理念として、オリジナル色の強化、良質コンテンツの拡充に努め、自社制作の特別番組やアジアドラマ、ヨーロッパミステリー、アニメ等の番組が評価を受け企業広告収入が予想比で堅調に推移した、としている。


[レギュラー番組]
報道番組では、国内外の政治・経済・スポーツ・健康・医療・文化などをテーマに、毎回さまざまなゲストを迎え送付している『報道ライブ インサイドOUT』に加え、最新ニュースをいち早くお伝えする『速報ニュース インサイドOUT』を2021年2月に放送開始した。中小企業やベンチャー企業に焦点を当てた『NEXTcompany』では、「SDGs」「M&A」「DX」など次世代の企業に必要な情報を発信し、経済番組の発展にも努めている。

2021年4月の番組改編では、各界の著名人をゲストにゴルフテクニック満載の本格派ゴルフ番組『諸見里しのぶ実践 ゴルフテク!』をスタートした。『BSイレブン競馬中継』、『マイナビ Be a booster! B.LEAGUEウィークリーハイライト』、『BS11ソフトボール中継日本女子ソフトボールリーグ2021』と共にスポーツコンテンツの充実を図った。

『太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選』では、コロナ禍に負けず暖簾を守る名店を紹介。ローカル局やCS局への番組販売も実施している。また、豪華ゲストを迎え、生バンドで昭和の名曲をお届けする『八代亜紀いい歌いい話』、無料BS放送唯一のバイク専門番組『大人のバイク時間 MOTORISE』等、内容をより一層充実させて放送している。

また、更なる視聴者獲得のため、世界最大級のドキュメンタリーチャンネルである「ディスカバリーチャンネル」が誇る豊富で良質な作品群の中から、特に評価と人気の高い作品を厳選し『ディスカバリー傑作選』として放送している。ドラマジャンルの拡充にも努めており、ヨーロッパミステリー『FLIGHT HS13』、中国ドラマ『オリジナル・シン-原生之罪-』、韓国ドラマ『A-TEEN』は日本初放送をした。


[特別番組]
日本の魅力を再発見する祝日の日シリーズとして、『昭和の日スペシャル 驚き!昭和の庶民遺産』『みどりの日スペシャル 未来を変えるSDGsの扉』を放送。歴史をテーマとした特別番組では、『春風亭昇太のこだわり歴史噺』『偉人・素顔の履歴書』を放送した。また、東日本大震災から10年の節目にあたり、報道番組『報道ライブ インサイドOUT 特別取材 震災から10年福島のいま、そして未来』、被災地応援番組『おいしい缶詰ツーリズム~食べて飲んで東北にエールを!』を放送。演芸番組『柳家喬太郎の笑って免疫力UP!寄席』では、大人気講談師・神田伯山さんをはじめとした豪華出演者が登場し、好評を得ている。

今年で6度目の放送となる京都放送との共同制作番組「京都夜桜生中継」は、『京都夜桜生中継2021~日本映画発祥の地に咲く桜物語~』と題し、ゲストに俳優の里見浩太朗さんを迎え放送。『京都画報 初夏・京料理を支える匠の技』は、東京メトロポリタンテレビジョン、京都放送と3社で共同制作をした。また、全国各地のローカル局10社と協力し制作したミニ番組『桜前線2021全国キャスターリレー! ~神社仏閣に咲く桜~」等、ローカル局とのコラボレーション施策も積極的に行った。

3年目を迎えた『BS11CUP全日本eスポーツ学生選手権大会』については、パワフルプロ野球部門を新設し、ウイニングイレブンと共に2部門でインターネットによるオンライン予選を実施。決勝大会は、生放送及び「BS11オンデマンド」サイトで配信をした。

上記の他、見逃し配信サイト「BS11オンデマンド」では、『報道ライブ インサイドOUT』、『大人のバイク時間MOTORISE』をはじめとしたレギュラー番組に加え、『偉人・素顔の履歴書』、『柳家喬太郎の笑って免疫力UP!寄席』等の特別番組も放送後に配信を行い、視聴者ニーズの充足に努めている。


[アニメ関連事業]
「ANIME+(プラス)」枠では、製作委員会へ出資した作品の『転生したらスライムだった件 転スラ日』、『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』、『SSSS.DYNAZENON』、『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』、『やくならマグカップも』、『セブンナイツ レボリューション -英雄の継承者-』等を含め、毎クール約40タイトルのアニメ番組を放送。

オリジナルのエンタメ総合情報番組『アニゲー☆イレブン!』は、今年10月に放送開始7年目を迎え、森口博子さんが司会を務めるアニメソング番組『AnisonDays』と共に、アニメファンからの高い人気を得ている。

また、7回目の出展となるアニメイベント「AnimeJapan2021」は、コロナ禍によりオンライン開催となる中、初の試みとしてBS11公式YouTubeチャンネルで、新作アニメの人気声優陣によるトークショー等を生配信した。

さらに同社オリジナルのアイドル番組『虹のコンキスタドールが本気出しました!?~Next Stage~』は、各動画配信サービスで見逃し配信を行っており、視聴者との接触チャネルの拡大に努めている。

また、今の時代を生きる子供たちに素敵な絵本との出会いを贈る『今日のえほん』は、グループ会社である理論社、国土社の児童書を映像化し、俳優の室井滋さんによる読み聞かせ番組として放送している。「アニメプラス」枠、「キッズアニメ∞(むげんだい)」枠のアニメ番組と共に、子供から大人まで幅広い視聴者に好評を得ている。


 
■2021年8月通期の見通し

続く2021年8月通期の業績は、売上高116億円(前期比1.8%増)、営業利益22億1100万円(同1.0%増)、経常利益23億0300万円(同4.9%増)、最終利益15億3300万円(同2.9%増)

・売上高:116億円(同1.8%増)
・営業利益:22億1100万円(同1.0%増)
・経常利益:23億0300万円(同4.9%増)
・最終利益:15億3300万円(同2.9%増)


なお、通期計画に対する第3四半期の進捗率は以下のとおり。

・売上高:75.7%
・営業利益:89.8%
・経常利益:89.3%
・最終利益:91.7%