クックパッド、第2四半期はユーザー課金伸び17%増収を達成…収益構造に変化?

クックパッド<2193>は、この日(12月2日)、第2四半期(5~10月期)の連結業績を発表し、売上高18億1700万円(前年同期比17.6%増)、経常利益8億4600万円(同1.2%減)、四半期純利益4億6200万円(同0.6%増)だった。  
売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
百万円 百万円 百万円 百万円
24年4月期第2四半期 1817 17.6 878 1.5 846 △1.2 462 0.6
23年4月期第2四半期 1545 73.5 864 110.8 856 114.9 459 113.9
  マーケティング支援事業や広告事業は前年同期比でマイナスとなったものの、ユーザーからの直接課金を行う会員事業が伸び、17.5%の増収を達成した。「クックパッド」の月間利用者数は、10月時点で47.3%増の1575万人と順調に増加したほか、レシピ点数も108万点超となった。 特に注力中のスマートフォンアプリの伸びが著しく、その利用者は、iPhoneが300万ダウンロード、Androidアプリが150万ダウンロードとなった。また決済システムの整備に伴い、8月に落ち込んだ有料会員数の増加は9月、10月に急速に回復した。     広告収益に依存するモデルから、ユーザーが収益の中心に移りつつある。事業セグメント別の売上の推移は以下のとおり。同社の収益構造が大きく変わっていることが分かるだろう。  
会員事業 マーケティング支援 広告事業
24年4月期第2四半期 761 566 216
23年4月期第2四半期 1100 534 181
  ただ、売り上げが伸びたものの、営業利益、経常利益は横ばいにとどまったが、これは販売管理費の増加に加え、営業外費用で為替差損を計上したことによる。   ■2012年4月期の見通し 2012年4月期は、売上高40億円(前期比22.6%増)、経常利益18億2200万円(同14.3%増)、当期純利益10億0200万円(同18.2%増)を見込む。  
売上高 営業利益 経常利益 当期期純利益
百万円 百万円 百万円 百万円
通期 4000 22.6 1872 15.1 1822 14.3 1002 18.2
  同社では、献立意思決定後の食材購入支援として、「お店くらべ」(9月開始)、「やさい便」(12月開始)を行う。クックパッドIDと全国462店舗の「お買い物カード」を連携させることで購買履歴を活用したサービス開発や店頭販促などを行なっていく。