MTI、2012年9月期の業績予想を下方修正…スマホ有料会員数は197万人に急拡大

エムティーアイ<9438>は、2012年9月期の連結業績予想を下方修正した。スマートフォンの普及に伴い、フィーチャフォン向けの有料会員数が減少したことに加えて、スマートフォン向けサービスの有料会員数を増やすため、広告宣伝費を積極的に投入することが主な要因としている。下方修正ではあるものの、スマートフォン向けの会員数が急拡大するなど前向きな要素も目立った。 同社の発表した2012年9月期の業績予想は、売上高300億円(前回予想325億円)、営業利益18億円(同27億円)、経常利益17億8000万円(同26億8000万円)、当期純利益5億円(同13億円)だった。修正率は、売上高7.7%減、営業利益33.3%減、経常利益33.6%減、当期純利益61.5%減となる。     同社では、売上高については、スマートフォン向けの有料会員の急拡大しているものの、フィーチャフォン向けの有料会員の減少傾向が続くため、全体お有料会員数の増加が予想を下回る見通し。 営業利益と経常利益については、音楽系コンテンツのダウンロード数減少による売上原価率の低下が見込まれるが、売上高が予想を下回ることやスマートフォン向けの広告宣伝費を積極投入するため。 なお、3月末の有料会員数については、スマートフォン向けが2011年9月末比124万人増の197万人となった一方、フィーチャフォンは160万人減の661万人で、全体の会員数は同36万人減の858万人となった。