角川GHD、2012年3月期は営業益27%減…雑誌・広告や映画関連事業が低迷

角川グループホールディングス<9477>は、本日(4月26日)、2012年3月期の連結決算を発表し、売上高が前年同期比5.2%増の1473億円、営業利益が同27.4%減の56億円、経常利益が同31.1%減の59億円、当期純利益が同43.4%減の36億円だった。     雑誌・広告関連では販売、広告収入ともに厳しい状況が続くとともに、シネコンや公開映画作品の興行収入の低迷したことが主な要因だった。メディアミックスを積極的に展開するライトノベルやコミックスが引き続き好調に推移したほか、一般文庫や文芸書、実用書などでも切れ間なくヒット作を販売した。 また、電子書籍についても、ニコニコ動画やグリーとの連携での連携効果で、会員数や販売数も伸ばした。海外関連では、台湾と香港での現地法人の事業が順調に推移したとのこと。   ■2013年3月期の見通し 2013年3月期は、売上高が前期比5.2%増の1550億円、営業利益が同41.4%増の80億円、経常利益が同40.6%増の83億円、当期純利益が同30.4%増の47億円を見込む。     主力の書籍は、メディアファクトリーを加えて引き続き好調を見込む。世界展開を視野に入れたIPの開発・育成にも注力する方針。雑誌については、新たな媒体の開発と新しい雑誌のビジネスモデルの構築に取り組む。このほか、電子書籍についても外部販売サイトやコンテンツを増やしていく。