【決算】コーエーテクモHDのオンライン・モバイル事業は四半期売上、利益ともに横ばいで推移

コーエーテクモホールディングス<3635>は、昨日(5月7日)、2012年3月期の連結決算を発表した。同社全体では、売上高が前期比10.7%増の355億2500万円、営業利益が同74.2%増の57億5800万円と好調だったが、オンラインゲームやソーシャルゲームを展開する「オンライン・モバイル事業」については、売上高が同3.6%増の56億3500万円、営業利益が同19.0%減の10億3400万円にとどまった。 同社では、ソーシャルゲームの国内累計会員数が500万人を突破するなど好調を維持した、としている。100万人の信長の野望」や「100万人の三國志」に加え、新たに配信を開始した「100万人のWinning Post」が人気だった。「のぶニャがの野望」などPC向けも安定した売上を続けているとのこと。先行投資として、グローバル市場とスマートフォン向けのソーシャルゲームの開発人員を増強したことが減益要因となったようだ。 このほか、ゲームとSNSが融合した新しいタイプのコミュニティサイト「my GAMECITY」のサービスを開始しており、今後の収益への寄与が期待される。海外では、英語圏で「100万人のモンスターファーム」、中国で「1億人の三國志」の正式サービスをスタートするなど、グローバル市場への展開も進めた。 なお、オンライン・モバイル事業の四半期ごとの売上高、営業利益の推移を示したグラフは以下のとおり。これを見ると、売上高は2010年10-12月期の15億4500万円、営業利益は2010年1-3月期の7億0200万円をピークとして、その後は、売上高は14億円前後、営業利益は2億円台とほぼ横ばいで推移していることがわかる。「100万人の大航海時代」や「100万人の超ワールドサッカー!」などがリリースされたものの、収益への寄与は限定的だったようだ。    
株式会社コーエーテクモゲームス
https://www.gamecity.ne.jp/

会社情報

会社名
株式会社コーエーテクモゲームス
設立
1978年7月
代表者
代表取締役会長(CEO) 襟川 陽一/代表取締役社長(COO) 鯉沼 久史
決算期
3月
直近業績
売上高681億700万円、経常利益341億6600万円、最終利益268億5200万円(2023年3月期)
上場区分
非上場
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