駅探、第3四半期は経常益4億8900万円-2011年IPO第1号として人気集中

駅探<3646>は、この日、東証マザーズに上場するとともに、第3四半期累計(4-12月期)の業績を発表し、売上高19億5900万円、経常利益4億8900万円、四半期純利益2億8600万円だった。 主力の駅探モバイル事業では、リスティング広告などへの積極的な投資を行なう一方、無料版とベーシック版のユーザーをより高機能なデラックス版に誘導することで、優良顧客の獲得と顧客単価を上げる施策を実施したとのこと。さらに観光名所巡りに便利な京都市バス時刻表の提供や、キャラクター素材のプレゼントなど、各種キャンペーンや季節特集などユーザーの利便性を高める施策を行なったとしている。売上高11億6500万円、営業利益5億3200万円。 ASPライセンス・広告事業では、地図会社向けの乗換案内ASPサービスの個人ユーザーが拡大したことや、鉄道事業者向けシステムの改修などの取り組みの拡大が図れたことなどにより、業績が拡大したとのこと。広告事業では提携系の既存顧客との取引の継続に注力するとともに、新規事業者との取引の拡大を図った。売上高7億9400万円、営業利益1億3200万円。 3月通期は、売上高26億3000万円(前期比8.3%増)、経常利益6億円(同17.5%増)、当期純利益3億5300万円(同27.4%増)を見込む。 なお、同社株は、2011年最初のIPOということもあって個人投資家の人気が集中しており、朝方から買い気配のまま気配値を切り上げる展開となっている。前場での気配値は4320円で、売り9万1700株、買い22万1800株と大幅な買い超過。公開価格は2780円だった。