Android向け検証システムのソニックス、電通DHDから資金調達…「Scirocco」のグローバル展開加速

ソニックスは、電通デジタル・ホールディングスが運用する「電通デジタル投資事業有限責任組合(電通デジタル・ファンド)」を通じて、第三者割当増資を実施したことを明らかにした。調達金額や出資比率などについては明らかにされていない。 ソニックスは、2011年5月よりAndroid向けテスト自動化ツール『Scirocco』を提供しているほか、2012年3月より、クラウド上に接続したAndroid端末にWebブラウザ経由で簡単にアクセスできるアプリケーションの自動テスティングサービス「Scirocco Cloud」の提供を開始し、テスト負荷に係る課題解決に積極的に取り組んできた。 世界で急速に拡大を続けているAndroid端末については、端末とアプリケーションの評価・検証作業における現場の負荷が大きな課題となっていることに対応したもので、世界的にも評価を集めている。 実際、2011年12月、世界の革新的なテクノロジーベンチャーに贈られる『2011 Red Herring Global Top 100 Winner』を受賞した。また、今年5月には台湾の半官半民機関Institute for Information Industry(III)とOESF Global LLC(OESF)と、Androidアプリ向け評価・検証ツールの分野において包括的に協業を進めていくことで合意したという。 今回調達した資金で、ソニックスは「Scirocco」と「Scirocco Cloud」の開発を加速し、グローバル展開に向け邁進する、としている。   ソニックス