デジタルガレージ、2012年6月期は経常益178%増の27億円…株式売却と広告・決済事業の伸長で

デジタルガレージ<4819>は、この日(8月13日)、2012年6月期の連結決算を発表し、売上高149億円(前期比34.7%増)、営業利益16億円(同1100.7%増)、経常利益27億円(同178.5%増)、当期純利益21億0600万円(同133.8%増)だった。     広告・プロモーション事業、決済事業が伸びたことに加え、インキュベーション事業で一部株式を譲渡したことに伴い、売上高、営業利益が大幅に伸びた。 セグメント別の状況は以下のとおり。 ■ハイブリッド・ソリューション事業は、売上高110億円(同24.6%増)、営業利益10億円(同55.4%増)だった。広告・プロモーション事業、決済事業がともに好調だった。決済事業については、主力領域であるゲーム・旅行関連が引き続き堅調に推移し、決済の取扱件数・取扱高ともに過去最高を記録した。ベリトランスの連結業績への寄与は、2013年6月期からとなる。 ■メディア・インキュベーション事業は、売上高13億円(同29.7%増)、営業損益1億円の赤字(前年同期2億円の赤字)だった。「Twitter」の公式バナー広告販売は、順調に推移したもの、米国でスタートアップ企業のインターネットサービスの開発を支援する開発プラットフォームを構築するため、New Contextを設立するなどの先行投資を実施したため、営業赤字となった。 ■ベンチャー・インキュベーションは、売上高25億円(同114.4%増)、営業利益18億円(同169.9%増)だった。ベンチャー企業の育成については、スタートアップ企業の育成支援と投資を行う「Open Network Lab」の運営を通じて、日本発の優良ベンチャー企業の育成に注力する一方、保有株式の一部売却を行ったため、売り上げ、利益は大きく伸びた   ■2013年6月期の見通し 2013年6月期は、売上高250億円(前期比67.7%増)、営業利益16億円(同1.8%増)、経常利益28億円(同3.4%増)、当期純利益17億円(同19.3%減)を見込む。     同社では、広告・プロモーション事業、決済事業については、既存のビジネスが堅調に推移すると期待できることに加えて、ベリトランスの収益貢献が開始するため、引き続き拡大が見込まれる、としている。その一方、米国を拠点にグローバル開発プラットフォームの構築に引き続き注力するため、先行投資によるコストが発生する見通し。