ガーラの2Qは43%減収・営業赤字に、GC注記…スマホ向け注力で業績回復目指す

オンラインゲーム運営会社のガーラ<4777>は、本日(11月14日)、第2四半期(4~9月期)の連結決算を発表し、売上高13億3200万円(前年同期比43.1%減)、営業損益4億0600万円の赤字(前年同期4500万円の黒字)、経常損益3億6100万円の赤字(同8100万円の黒字)、四半期純損益2億1300万円の赤字(同1億7600万円の赤字)だった。     同社では、オンラインゲームの売上高が低迷したことが主な要因としている。主力タイトルで、前期に実施した大型アップデートによるゲームバランスの悪化や、欧米でのハッキングによるユーザー離れの影響が出たためとしている。販売費及び一般管理費の圧縮を進めたが、売上高の減少を補いきれなかったとのこと。前年同期に利益計上していた米国や欧州セグメントが赤字となった。 ①日本は、売上高3億4900万円(同10.3%減)、セグメント損益1億3500万円の赤字(同1億5400万円の赤字)だった。前期に実施したアップデートによるゲームバランスの悪化やハッキングによるユーザー離れの影響があった。新規タイトル「SEVENCORE」の提供を開始したほか、スマートフォンゲーム事業を開始した。韓国事業所でシステム開発等のサービス開始準備を進めた結果、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、韓国語、日本語でのサービス提供を開始した。 ②米州は、売上高3億2100万円(同47.5%減)、セグメント損益1億2400万円の赤字(同7600万円の黒字)だった。前期に実施したアップデートによるゲームバランスの悪化やハッキングによるユーザー離れの影響があった。新規タイトル「SEVENCORE」の提供を開始した。 ③欧州は、売上高6億5600万円(同43.8%減)、セグメント損益5000万円の赤字(同1億5900万円の黒字)だった。既存タイトルのプロモーションや、新規タイトルの準備を実施した。欧州でも前期に実施したアップデートによるゲームバランスの悪化やハッキングによるユーザー離れの影響を受けた。 ④韓国は、売上高2億9300万円(同46.6%減)、セグメント損益9800万円の赤字(同4300万円の赤字)だった。パブリッシング収入とパブリッシャーからのロイヤリティ収入の両面で大幅な減収となった。また、「ETERNAL BLADE」の日米欧での商業化に備え、引き続き開発に注力した。   ■ゴーイングコンサーン注記 なお、同社では、前期最終赤字となったことや、第2四半期でも最終赤字になったことから、現在の低迷した売上状況が継続すれば営業損失が継続し、資金繰りに懸念が生じる可能性があるため、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象または状況が存在しているとの注記を加えた。いわゆるゴーイングコンサーン注記である。 今後スマートフォン向けのゲーム開発に注力する。子会社ガーラポケットを設立してゲーム提供を行うとともに、米国子会社Gala Innovativeを設立しスマート向けゲーム開発にも注力している。また費用面では人員の削減を行っているとのこと。資金繰りについては金融機関と協議を進めることで、注記を解消させる方針。
株式会社ガーラ
http://www.gala.jp/

会社情報

会社名
株式会社ガーラ
設立
1993年9月
代表者
代表取締役 グループCEO キム・ヒョンス
決算期
3月
直近業績
売上高14億9700万円、営業損益2億9600万円の赤字、経常損益2億6200万円の赤字、最終損益2億3000万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4777
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