IGポート、第2四半期は増収・営業赤字に…映像マスターの償却費負担の増加などで

アニメーション制作のIGポート<3791>は、本日(1月15日)、第2四半期(6~11月期)の連結決算を発表し、売上高29億4900万円(前年同期比25.6%増)、営業損益4400万円の赤字(前年同期4000万円の黒字)、経常損益4300万円の赤字(同3800万円の黒字)、四半期純損益7100万円の赤字(同600万円の黒字)だった。     主力の映像制作の売上が伸びたものの、映像マスターの増加に伴い、減価償却費が増加し、収益面を圧迫したようだ。出版部門の不振も響いた。セグメント別の状況は以下のとおり。 ■映像制作事業は、売上高18億1800万円(同26.3%増)、セグメント利益5300万円(同25.6%減)だった。劇場用アニメ「009 RE:CYBORG」、テレビ用アニメ「黒子のバスケ」「輪廻のラグランジェ」「宇宙戦艦ヤマト2199」「PSYCHO-PASS サイコパス」「To LOVEる―とらぶる―ダークネス」「ROBOTICS;NOTES」「はなかっぱ」などを制作した。 ■出版事業は、売上高4億9200万円(同20.4%減)、セグメント損益7300万円の赤字だった。月刊誌「コミックブレイド」「コミックアヴァルス」、コミックス「flat」6巻、「あまんちゅ!」5巻、「ままんちゅ!」(単刊)などを発行したほか、ウェブ雑誌等の配信も行った。 ■版権事業は、売上高5億2100万円(同127.1%増)、セグメント利益900万円(同27.0%減)だった。「宇宙戦艦ヤマト2199」「ギルティクラウン」「009 RE:CYBORG」「劇場版BLOOD-C The Last Dark」「輪廻のラグランジェ」「テニスの王子様シリーズ」などの二次利用による収益分配を計上した。 ■その他事業は、売上高1億1600万円(同94.7%増)、セグメント利益700万円(同200万円の赤字)だった。雑誌のイラストやキャラクターの商品化、人気コンテンツである攻殻機動隊のソーシャルゲームなどを提供した。   ■2013年5月期の見通し 2013年5月期は、売上高66億3200万円(前期比20.6%増)、営業利益4200万円(同57.0%減)、経常利益5500万円(同21.0%減)、当期純利益4200万円(同20.9%増)を見込む。従来予想からは変更なし。