アクロディア、第2四半期は3.21億円の経常赤字-フィーチャフォンの縮小で受託やミドルウェアの売上減少

アクロディア<3823>が4月14日に発表した第2四半期(9月-2月期)の連結業績は、売上高10億4900万円(前年比46.3%減)、経常損益3億2100万円の赤字(前年同期1億5100万円の赤字)、四半期純損益4億0700万円の赤字(同1億2900万円の赤字)だった。 携帯電話市場でフィーチャフォンからスマートフォンへ大きくシフトする中、フィーチャフォン向けのミドルウェアライセンスや、受託開発の案件が大幅に減少したことが主な要因。子会社AMSにおけるEC事業の継続的な単月黒字化や、受託原価率の厳格な管理の実施、販管費の削減等を行ったものの、ミドルウェア事業の売上減少をカバーできなかったようだ。 ただ、スマートフォン市場の拡大に対応する施策も実施している。GMOインターネット<9449>と共同で、Android向けゲームマーケット「Gゲー by GMO β版」のサービスを立ち上げており、年内に100万ユーザーIDの獲得を目指し、順調に推移しているという。6月には合弁会社を設立する予定(関連記事)。 また、フィーチャフォンでVIVID UIで実現していたきせかえサービスについてもKDDIやSoftBankモバイルのスマートフォンに採用されているとのこと。   ■8月通期の見通し 8月通期は、売上高21億4000万円(前期比27.0%減)、経常損益6億6000万円の赤字(前期9億1400万円の赤字)、当期純損益7億4700万円の赤字(同21億9200万円の赤字)を見込む。 同社では引き続き期初に見込んでいたフィーチャフォン向け受託開発案件の大幅な減少傾向が続くと予想されるほか、EC事業での予想外の顧客への対応コストの発生、ミドルウェアの売上未達により、当初の予想利益を下回る見込みとしている。