角川GHD、「株式会社KADOKAWA」に商号変更…角川書店やエンターブレインなど9社を吸収合併

角川グループホールディングス<9477>は、本日(3月28日)、定時株主総会での承認を条件として、6月22日付で商号を「株式会社KADOKAWA」に変更するとともに、10月1日付で、連結子会社9社を吸収合併することを明らかにした。持株会社から事業会社となる。 同社では、マーケティング・物流機能を強化するため、子会社の角川グループパブリッシングを吸収合併し、グループの管理・統括に加え、出版物の営業・宣伝・資材調達を同社自らが行う組織再編を行っていたが、激しく変化する外部環境にスピーディーかつダイナミックに対応し、収益力とキャッシュフローの向上を図り、機動的な新規事業の展開を加速させるため、IP(コンテンツ)・ID(顧客)を一つの会社に統合・結集する更なる組織再編が必要と判断したため、と説明している。 具体的には、角川書店、アスキー・メディアワークス、角川マガジンズ、メディアファクトリー、エンターブレイン、中経出版、富士見書房、角川学芸出版、角川プロダクションを吸収合併する。この9社は解散し、KADOKAWAにおけるブランドカンパニーとなる。 合併後は、これまで各事業会社が培ってきた優れたコンテンツ創出力と個別のブランドを活かし、その価値を更に高めていく一方、グループ各社に分散していた共通機能の集約化を進めるとともに、コーポレートブランド「KADOKAWA」を強く打ち立て、国内外での事業展開の強化、世界で通用する IPの創出を目指す、としている。