モバイルアプリ広告プラットフォームのAppLiftが北京、東京、デリー支社の設立 アジア・パシフィック地域でのさらなる成長を目指す


モバイルアプリ広告プラットフォームの首位であるAppLiftは、4月2日、北京、東京、デリー支社の設立により、アジア・パシフィック地域に勢力を広げていくことを発表した。先日発表された非ゲームアプリ広告プラットフォームAppirisの買収に続き、三ヶ所の支社が新設されることになる。この動きにより、2年前に設立されたソウルのAPAC支社を中心に、AppLiftはアジア・パシフィック地域での存在感を拡大できると期待される。また同社は、同地域での過去12ヶ月の収益が3倍に昇ったことも併せて発表した。

アジア太平洋地域はすでに全世界のスマートフォンユーザーの半数以上を占めており、中国がその先駆けとなっている。eMarketerによると、アジア・パシフィック地域全体としてのモバイル広告費用は2015年に62.1%増加し、そのうち中国では100%、インドでは80%の成長になるとされている。さらに韓国、中国、日本、インドの合計は総額の四分の三の規模となる見込みである。これら国々に現地支社を持つことは、この地域においてAppLiftの発展及び優位的立場を確立することになり、地域の市場特性を扱う広告を実施、最終的に成長することになる。

「アジア・パシフィック地域におけるマーケティングは欧米とは 異なる」とAppLiftのAPAC Managing DirectorのStephen Chung氏はしている。また、「我々は地域特性を理解し敏捷性をもって、この急成長中の市場スピードと相違点に対応しなければならない。アジア支社を2013年の5月に設立して以来、アジア・パシフィック地域の驚くべき成長を目撃しており、我々はこの過去2年間で実質的なチャンスを利益に変えてきた。中国、日本、インドには既に強大な顧客が居り、既存のパートナーシップによりよいサービスそして新しいパートナーシップを築くためにも、そこに現地支社の設立は必要となる」ともしている。

またAppLiftはBen Weinstock氏をVP Publisher Growthとして雇用した。Weinstock氏はアドテクとモバイル業界において10年以上の経験を持ち、3つの大陸に渡るグローバル運用と戦略をサポートしてきたTel AvivのSSP(供給サイドプラットフォーム)であるInneractiveの元VP Publisher Relationsだ。Weinstock氏は弁護士資格を持ち、イスラエルのHerzliya総合学術センターにてグローバル経営のMBAを取得している。

AppLiftの共同創立者でCEOのTim Koschella氏は「新しい市場を開拓しグローバルなビジネス関係を築くことは挑戦です。Weinstock氏は全業種に渡って供給パートナー との持続的関係を育み管理する抱負な経験を持ち、我々のチームにとって強力なメンバーになると思います。彼を合流で、アジア・パシフィックとその他すべての地域にとって、アプリ広告に必要な最善で最も幅広い質の高いトラフィックソースが保障されたも同然です」としている。