4月30日の東京株式市場は続伸。日経平均株価は、前日比470円90銭高の3万8405円66銭で取引を終えた。連休中の米国株式市場の堅調な流れを引き継いだほか、決算発表シーズン入りを受けて個別株物色も行われたという。指数寄与度の高い半導体関連やハイテク株など輸出関連の上昇が目立った。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ていくと、アエリア<3758>が続伸。子会社リベル・エンタテインメントとポニーキャニオンの新作『18TRIP』のリリース日が5月23日に決定したと発表されたことが株価の刺激材料となった。
また、KADOKAWA<9468>も高い。先週末、アナログゲームの企画・製造・販売などを行うアークライトの株式を取得し、子会社とすることを発表したことが材料視された。KADOKAWAが保有する人気IPのアナログゲーム商品化の加速なども行っていくという。
他方、決算発表を行った銘柄を見ていくと、モバイルファクトリー<3912>が反発。前週末の前引け後に第1四半期の決算発表を行ったあと、後場に入って売り込まれていたが、この日は増収増益決算を見直し高いや自律反発狙いの買いが入った模様だ。
同日引け後に決算発表を行ったAiming<3911>は反落し、年初来安値を更新した。第1四半期決算は、営業損失が1億4900万円と、前年同期5億7600万円の利益計上から一転して赤字転落となった。既存タイトルの売上の低下に加え、新作開発費が響いたという。
マーベラス<7844>は反発。前週末に年初来安値を更新していた。一部資産の会計上の見積りの変更を行うことを決定し、最終については16億5000万円の利益計上から5億3000万円の損失計上と一転して赤字になる見通しとした。本業の儲けを示す営業利益が上振れとなったことが好感されたほか、アク抜けと受け止められたようだ。
このほか、東宝<9602>が反発。東海東京証券がレーティング「アウトパフォーム」の継続とし、目標株価を5800円から6100円に引き上げたと観測されている。
なお、トーセ<4728>とSHIFT<3697>が年初来安値を更新した。年初来高値を更新した銘柄はなかった。