コロプラ、3月中間決算は営業益86%減の2億7300万円と大幅減益…既存スマホゲーム売上逓減、ブロックチェーンの先行費用も負担に

コロプラ<3668>は、5月8日、2024年9月期 第2四半期累計(23年10月~24年3月)の連結決算を発表し、売上高127億1400万円(前年同期比20.0%減)、営業利益2億7300万円(同85.9%減)、経常利益7億2700万円(同54.8%減)、最終利益1億2000万円(同87.1%減)だった。

・売上高:127億1400万円(同20.0%減)
・営業利益:2億7300万円(同85.9%減)
・経常利益:7億2700万円(同54.8%減)
・最終利益:1億2000万円(同87.1%減)

同社では、大幅な減益になった要因について、既存スマホゲームの売上逓減に加えて、今後リリースを控えているブロックチェーン事業の先行費用が発生したため、としている。経常利益については、受取利息や為替差益、投資有価証券売却益が営業外収益に計上されたため、営業利益に比べて増加した。

 

■エンターテインメント事業

売上高は123億4400万円(同20.0%減)、営業利益は3億8900万円(同81.9%減)となった。

売上の多くを占めるスマートフォン向けゲームでは、『ドラゴンクエストウォーク(企画・制作:スクウェア・エニックス、開発:同社)』が堅調に推移し、同社グループの連結業績に貢献した。

また、自社IPの『白猫プロジェクト』や『とらべる島のにゃんこ』が人気IPとのコラボイベントを実施するなど、ユーザーとのエンゲージメントを高めるサービス運用を行ってきた。

既存タイトルの逓減により減収となったほか、今後リリースを控えるブロックチェーン事業の費用が先行した。

 

■投資育成事業

売上高は3億6900万円(同20.0%減)、営業損失は1億1600万円(前年同期は2億0700万円の営業損失)となった。

主に国内外のIT関連・エンターテインメント企業等を対象とした投資を行っている。第2四半期累計において、同社グループ出資ファンドにおける営業投資有価証券の売却等による収益が発生した。また、保有する営業投資有価証券の一部について減損処理を行った。

 

■2024年9月通期の見通し

同社では、グループを取り巻く事業環境は短期的な変化が激しいことから、グループの業績の見通しについては適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため、業績予想の開示を行わない、としている。

 

【5月15日追記】
業績推移のグラフを追加した。

株式会社コロプラ
https://colopl.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社コロプラ
設立
2008年10月
代表者
代表取締役会長 チーフクリエイター 馬場 功淳/代表取締役社長 宮本 貴志
決算期
9月
直近業績
売上高309億2600万円、営業利益28億5800万円、経常利益32億7600万円、最終利益18億9300万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3668
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