コムシード、24年3月期は売上高5%増、営業益40%減に 有料アプリの販売が好調 新作の減損損失6900万円を特損として計上

  • コムシード<3789>は、5月14日、2024年3月期の連結決算を発表、有料アプリの販売が好調だったことから増収となったものの、ブロックチェーン事業における先行投資の影響などで減益となった。

    なお、最終損益が赤字計上となっているのは、モバイル事業における新規タイトルにおいて減損損失6900万円を特別損失として計上したことも影響している。

    売上高20億9400万円(前々期比5.5%増)
    営業利益3500万円(同40.2%減)
    経常利益1800万円(同63.0%減)
    最終損益6000万円の赤字(前年同期1億1500万円の赤字)

    セグメント別の状況は以下のとおり。

    ◆モバイル事業 売上高20億6500万円(前々期比12.5%増)、セグメント利益1億円(同238.8%増)
    有料ゲームアプリの販売が非常に好調に推移した。あわせて『グリパチ』などの既存ソーシャルゲームおよび受託開発事業についても継続して進行した。モバイル事業の具体的な取り組みは下記のとおり。

    ①ソーシャルゲーム
    主力サービスのバーチャルホール「グリパチ」が、サービス開始から12年を迎えてなお、安定した収益を確保している。その他アプリに関しても堅調に推移している。

    ②有料アプリ
    第3四半期以降にリリースした「パチスロ革命機ヴァルヴレイヴ」および「L戦国乙女4 戦乱に閃く炯眼の軍師」の販売が好調に推移し、同社有料アプリ事業として過去最高の年間収益を達成した。

    ③受託開発および運営業務
    アイビープログレスで進行している受託開発が収益に寄与しているほか、ストック型案件を引き続き運用している。

    ④広告事業
    ソーシャルゲーム内の広告及び無料広告モデルのゲームを提供し、堅調に推移した。

    ◆ブロックチェーン事業 売上高9300万円(同45.7%減)、セグメント損益5900万円の赤字(前々期3500万円の黒字)
    同社グループでは「MONGz UNIVERSE」と銘打ったNFTプロジェクト経済圏の構築を進行している。ブロックチェーン事業における主な取り組みは下記のとおり。

    ①PFP(Profile Picture)
    国内発NFTプロジェクト「Tokyo Mongz Hills Club」に続く第二弾プロジェクト「PEACHz.MOMO」のセールを実施した(※SNS等でアイコンとして使用される画像NFT)。

    ②GameFi
    P2Eブロックチェーン競馬ゲーム『UNIVERSAL STALLION』のゲーム内NFTセールを2回に分けて実施した。また、第1回クローズドβテストを実施している。なお、本プロジェクトは、リリースに向けてユーザーの事前登録を行っている。

  • ■2025年3月期予想は非開示

  • 2025年3月期通期の連結業績予想については、現時点で合理的な算出は困難であるとし、非開示としている。

コムシード株式会社
https://www.commseed.net/

会社情報

会社名
コムシード株式会社
設立
1991年12月
代表者
代表取締役社長CEO 塚原 謙次
決算期
3月
直近業績
売上高20億9400万円、営業利益3500万円、経常利益1800万円、最終損益6000万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
名証ネクスト
証券コード
3789
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