モブキャストHD、第1四半期決算は営業利益8200万円と前年7000万円の損失計上から黒字転換…投資有価証券の売却で
モブキャストホールディングス<3664>は、5月14日、2024年12月期 第1四半期(24年1月~24年3月)の連結決算を発表し、売上高9億1900万円(前年同期比0.5%減)、営業利益8200万円(前年同期は7000万円の損失計上)、経常利益7600万円(同6600万円の損失計上)、最終利益1億1600万円(同2600万円の損失計上)だった。
・売上高:9億1900万円(同0.5%減)
・営業利益:8200万円(同7000万円の損失計上)
・経常利益:7600万円(同6600万円の損失計上)
・最終利益:1億1600万円(同2600万円の損失計上)
同社では、IP投資育成事業で営業投資有価証券を売却し、売上高2億円、営業利益1億7500万円を計上し、営業黒字転換の原動力となった。またライセンスIPゲーム事業の譲渡益4000万円を計上したことが最終利益を押し上げた。
その他事業の状況は以下のとおり。
■ライフスタイルIP事業
従来から引き続きユーザーに買い物を楽しんでもらえる様な店舗づくり及び商品開発、自社ECサイトの新規会員獲得等、積極的に売上伸長に努めている。また、商品に関するプロデュース事業及び出版物IPコンテンツ事業におけるロイヤリティ収入も引き続き好調で、全体の売上高に寄与している。
その結果売上高は7億0700万円(前年同期は7億2500万円)となった。また、従来から継続している購買、在庫管理の徹底により売上原価、販売費及び一般管理費における主要コスト削減の効果が継続されており、営業利益は100万円(前年同期は営業利益1800万円)を達成することができた。
■デジタルIP事業
X-VERSEは自社の成長戦略を追求していく中において、戦略に沿わないライセンスIP事業に対しては経営資源の投入を制約していくという戦略的判断をし、ライセンスIP事業の一部を新設分割により新たに設立したX-VERSE PLUSに移管し、同社の株式を2024年1月1日付でテンダへ譲渡した。
第1四半期では、「デジタル分野でのリストラクチャリングを完了させ、自社IP創出へのチャレンジの推進」を戦略方針として掲げ、その第一歩として競馬専用SNSと競馬ゲームの融合したコミュニティを開発するクラウドホースファームを吸収合併することを進めていくことにした。譲渡対象外の既存のゲームタイトルの売上があり、第1四半期累計の売上高は800万円(前年同期は1億9600万円)、営業損失は1300万円(前年同期は営業損失600万円)となった。
■2024年12月期の業績見通し
IP投資育成事業については、保有する営業投資有価証券の譲渡は引き続き目指していくが、発生時期及び金額を合理的に算出することが困難であること、また、デジタルIP事業については、自社IP創出を推進するものの、予想数値としては適正かつ合理的な算出が困難であると判断し、株主・投資家への誤解を招かないためにも、現時点では業績予想を非開示とさせてし、今後の進捗を踏まえ算定が可能になり次第速やかに開示する。
会社情報
- 会社名
- 株式会社モブキャストホールディングス
- 設立
- 2004年3月
- 代表者
- 代表取締役CEO 藪 考樹
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7100万円、営業損益4億2800万円の赤字、経常損益4億3600万円の赤字、最終損益3億8000万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3664