カヤック、第1四半期(1~3月)決算は売上高7%減、営業益56%減 大型受託案件が前期に納品完了で減収に ハイブリッドカジュアルに開発リソースを集中

  • カヤック<3904>は、5月15日、2024年12月期の第1四半期(1~3月)の連結決算を発表、ゲームエンタメサービス内のゲーム関連の大型受託案件が前期納品完了した影響が大きく、減収減益での着地となった。

    売上高39億1000万円(前年同期比7.3%減)
    営業利益1億6200万円(同56.9%減)
    経常利益2億2200万円(同46.0%減)
    最終利益1億3900万円(同46.9%減)

    サービス別の状況は以下のとおり。

    ①面白プロデュース 売上高4億5900万円(前年同期比17.6%減)
    コロナ禍を背景とした顧客のマーケットの動向や需要の変化などにより、顧客数の減少がみられた。

    ②ゲームエンタメ 売上高22億100万円(同15.2%減)
    ハイパーカジュアルゲームは、ハイブリッドカジュアルの開発にリソースを割いたことにより新作タイトル開発が遅れ、新たなタイトルのリリースはなかった。その影響もありモバイルゲームのダウンロード数が減少し、ダウンロード数は前年同期比で7.0%減、直前四半期比で13.3%減の約8006万件となった。

    ③eスポーツ 売上高6億8300万円(同43.6%増)
    トーナメントプラットフォーム「Tonamel」の大会開催数は、コミュニティに寄り添った運営により国内大会数が増加した結果、直前四半期比13.8%増の9004件となった。一方、子会社GLOE<9565>の売上高は直前四半期比で減少したが、下期偏重の事業のため想定内の進捗となっている。

    ④ちいき資本主義 売上高3億1800万円(同26.7%増)
    「SMOUT」の累計登録ユーザー数は直前四半期末比5.6%増の約5.5万人となり、順調に拡大した。「SMOUT」の導入地域数も直前四半期末比1.9%増の956地域となり、市場の上限である自治体数約1,700地域に対しての導入率が56.2%となった。また、第1四半期末時点での「まちのコイン」の累計登録ユーザー数は、直前四半期末比22.9%増の11.4万人と、こちらも順調に増加した。

    ⑤その他サービス 売上高2億4700万円(同26.8%減)
    ブライダルプラットフォーム「プラコレWedding」は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、2020年上半期に業績が悪化した後、緩やかな回復基調となっている。不動産業である鎌倉R不動産による季節要因などもあり、減収となった。

  • ■2024年12月期予想は変更なし

  • 2024年12月期の通期業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。

    売上高200億円(前期比14.5%増)
    営業利益10億円(同2.1%減)
    経常利益9億円(同13.3%減)
    最終利益5億円(同2.2%減)

株式会社カヤック
http://www.kayac.com/

会社情報

会社名
株式会社カヤック
設立
2005年1月
代表者
代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
決算期
12月
直近業績
売上高174億6700万円、営業利益10億2100万円、経常利益10億3800万円、最終利益5億1100万円(2023年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3904
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