ゲーム株概況　コーエーテクモHDが初の時価総額1000億円超え！業績上方修正で　ボルテージも今年の最高値

10月22日の東京株式市場では、コーエーテクモホールディングス<3635>の株価が大きく上昇し、株式時価総額が2009年4月の経営統合後で初めて1000億円の大台に乗せた。コーエーテクモHDが10月22日の昼ごろ、PSP/PSVita向けソフト「討鬼伝」などゲーム事業の好調を背景に、2014年3月期第2四半期（4～9月期）の連結業績予想を上方修正した（関連記事）ことが買い材料となった。コーエーテクモHDは2009年4月にコーエーとテクモが経営統合して設立された。同社によれば売上高、営業利益、経常利益、四半期純利益いずれも、経営統合後では、上半期（4～9月）として最高の水準となる見通しとのこと。


■コーエーテクモ上場来高値、時価総額は1000億円台
コーエーテクモHD株は前日に比べて78円（7.4％）高い1133円で取引を終え、終値時点の時価総額は1017億円となった。株価は一時、1169円と統合後の会社が上場して以来の最高値をつける場面があった。コーエーテクモが上方修正した4～9月期の売上高従来予想に比べて9億円（6.2％）多い154億円、営業利益は従来予想の4倍となる16億円、純利益は同2.3倍の23億円に引き上げた。6月に発売した新規IP「討鬼伝」のリピート出荷が好調で累計47万本の販売となったほか、オンライン・モバイル事業なども順調だったと説明している。


■ボルテージは年初来高値、「恋ゲーム」好調への期待
ボルテージ<3639>も一時は1313円まで買われ、今年の最高値を付けた。終値は33円高（2.8％）高の1218円だった。恋ゲーム「誓いのキスは突然に♪」の英語版「My Forged Wedding」など、海外での恋ゲーム好調が業績に寄与してくるとの期待したから買いが続いているとの見方があった。App Annieが9月30日に公開した8月の非ゲーム系アプリ市場の動向をまとめたレポートによれば、ボルテージがGoogle Playのパブリッシャー別売り上げランキングで6位に入った（関連記事）。売り上げのけん引役は「Kiss of Revenge」だったとのこと。
 

一方、日本一ソフトウェア<3851>やクルーズ<2138>、ブロッコリー<2706>、コロプラ<3668>など前日の大きく買われた銘柄は、反動から目先の利益を確定する売りに押された。日本一ソフトは79円（7.9％）安の920円、クルーズは140円（3.5％）安の3860円で取引を終えた。


以下、22日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
コーエーテクモＨＤ	3635	1,133	78	7.39%
アクセルマーク	3624	950	55	6.15%
オルトプラス	3672	5,230	160	3.16%
ボルテージ	3639	1,218	33	2.78%
エイティング	3785	2,579	27	1.06%
カプコン	9697	1,970	17	0.87%
バンダイナムコＨＤ	7832	1,918	10	0.52%
ガンホー・オンライン	3765	80,400	200	0.25%
マーベラスＡＱＬ	7844	579	0	0.00%
スクウェア・エニックスＨＤ	9684	1,651	-1	-0.06%
コナミ	9766	2,404	-10	-0.41%
トーセ	4728	667	-3	-0.45%
任天堂	7974	11,570	-90	-0.77%
ネクソン	3659	1,216	-11	-0.90%
セガサミーＨＤ	6460	2,732	-32	-1.16%
日本ファルコム	3723	1,131	-17	-1.48%
ディー・エヌ・エー	2432	2,039	-36	-1.73%
ドリコム	3793	113,700	-2,100	-1.81%
エイチーム	3662	2,695	-50	-1.82%
ＫＬａｂ	3656	856	-16	-1.83%
グリー	3632	815	-23	-2.74%
ｅｎｉｓｈ	3667	3,275	-95	-2.82%
ケイブ	3760	108,100	-3,500	-3.14%
コロプラ	3668	2,858	-97	-3.28%
クルーズ	2138	3,860	-140	-3.50%
モブキャスト	3664	1,990	-81	-3.91%
サイバーエージェント	4751	2,955	-175	-5.59%
ブロッコリー	2706	609	-42	-6.45%
日本一ソフトウェア	3851	920	-79	-7.91%