
ドリコム<3793>は、1月29日、2015年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績を発表、売上高は56億3200万円、営業利益は3億2400万円、経常利益は3億700万円、四半期純利益は1億2700万円となった。この数字は、1月23日に発表された業績予想修正(関連記事)において開示された数字から変化はない。

主力のコンテンツサービスは、ソーシャルゲーム事業において、同社が開発したアニメ版権ゲーム『ONE PIECE トレジャークルーズ』の配信が5月にスタート。前事業年度3月にも『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ』がスタートしており、この2本の業績寄与が高まっている。両タイトルは、配信会社から一定比率の売上分配を得るかたちとなっており、自社配信ゲームに比べ売上面への影響は相対的に小さいが、コスト面で支払手数料が無いため、利益率の上昇につながっている。
その一方で、既存のゲームについては、中核ユーザーに焦点をあてた運用・サポートにより『ちょこっとファーム』が売上水準を維持したものの、『Reign of Dragons』や『神縛のレインオブドラゴン』などは、経年に抗えず売り上げが縮小。また、売上縮小により、複数のゲームを本累計期間にサービス終了している。その結果、同事業の売上高は49億4689万円、セグメント利益は6億3221万円となっている。
また、広告メディアサービスは、英語学習アプリ「えいぽんたん」の運用に傾注し、定額制の導入など事業拡張に注力。同事業のセグメント売上高は6億9805万円、セグメント損失は2億9673万円となった。
なお、第3四半期期間(10~12月)の業績については、1月23日に発表された修正予想と同水準となっているが、これは従来予想比では上ブレ、直前四半期比較(QonQ)では、売上高で7.3%減、営業利益で76.9%の減益ということになる。
なお、2015年3月期通期の予想については、売上高71億円、営業利益1億円、経常利益8000万円、当期純利益はゼロの予想としている。

会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793