ドリコムの第3四半期連結業績…1月23日発表通り予想比上ブレで着地 QonQでは売上高が7.3%減、営業利益は76.9%減に

ドリコム<3793>は、1月29日、2015年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績を発表、売上高は56億3200万円、営業利益は3億2400万円、経常利益は3億700万円、四半期純利益は1億2700万円となった。この数字は、1月23日に発表された業績予想修正(関連記事)において開示された数字から変化はない。
 

主力のコンテンツサービスは、ソーシャルゲーム事業において、同社が開発したアニメ版権ゲーム『ONE PIECE トレジャークルーズ』の配信が5月にスタート。前事業年度3月にも『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ』がスタートしており、この2本の業績寄与が高まっている。両タイトルは、配信会社から一定比率の売上分配を得るかたちとなっており、自社配信ゲームに比べ売上面への影響は相対的に小さいが、コスト面で支払手数料が無いため、利益率の上昇につながっている。

その一方で、既存のゲームについては、中核ユーザーに焦点をあてた運用・サポートにより『ちょこっとファーム』が売上水準を維持したものの、『Reign of Dragons』や『神縛のレインオブドラゴン』などは、経年に抗えず売り上げが縮小。また、売上縮小により、複数のゲームを本累計期間にサービス終了している。その結果、同事業の売上高は49億4689万円、セグメント利益は6億3221万円となっている。

また、広告メディアサービスは、英語学習アプリ「えいぽんたん」の運用に傾注し、定額制の導入など事業拡張に注力。同事業のセグメント売上高は6億9805万円、セグメント損失は2億9673万円となった。

なお、第3四半期期間(10~12月)の業績については、1月23日に発表された修正予想と同水準となっているが、これは従来予想比では上ブレ、直前四半期比較(QonQ)では、売上高で7.3%減、営業利益で76.9%の減益ということになる。

なお、2015年3月期通期の予想については、売上高71億円、営業利益1億円、経常利益8000万円、当期純利益はゼロの予想としている。
 
株式会社ドリコム
http://www.drecom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ドリコム
設立
2001年11月
代表者
代表取締役社長 内藤 裕紀
決算期
3月
直近業績
売上高108億円、営業利益22億8100万円、経常利益21億9200万円、最終利益11億5900万円(2023年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3793
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