16年10-12月決算、ディー・エヌ・エー(DeNA)に関するスマホアプリ&ソーシャルゲーム決算記事

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【DeNA決算説明会③】10-12月は営業益56%減の34億円 プロ野球OFFシーズン、Mobageコイン消費減 任天堂との協業に手応え、内製アプリ伸長も好材料

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ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、2月8日、第3四半期累計(2016年4~12月)の連結決算(IFRS)を発表するとともに、東京都内で証券アナリスト・機関投資家向けの決算説明会を開催した。

発表した決算は、売上収益1087億円(同0.0%増)、営業利益186億円(同27.1%増)、最終利益288億円(同244.5%増)と増益となった。営業利益については、横浜DeNAベイスターズを中心とするスポーツセグメントが収益貢献したことが主な要因。キュレーションプラットフォーム関連で39億円の減損損失と欧米子会社の解散に伴う費用22億円を計上したが、ショッピングモール事業の売却益60億円で相殺した形となった。

最終利益は大幅な増益となったが、欧米のゲーム子会社の解散・清算の進捗に伴い、過年度の単体決算で計上した関係会社株式評価損に係る繰延税金資産を計上しており、法人税等調整額を通じ、親会社の所有者に帰属する四半期利益を押し上げたとのこと。
 


決算説明会に臨んだ守安功社長(写真)は、説明会の冒頭、キュレーションメディアの問題について謝罪したうえで、その再開時期についてはメドが立っていないと説明した。事業計画が未定となるため、保守的に判断して全額を減損することにしたという。第三者委員会による調査報告書を受け取り次第、再開の是非を判断するとのこと。

また、任天堂<7974>との協業ゲームアプリ『Super Mario Run』が昨年12月、(第4四半期となる)2月からは『ファイアーエムブレムヒーローズ』がリリースとなった。任天堂の作品が「家庭用ゲーム機だけでなく、スマートデバイスのユーザーにも受け入れられている」とコメント。順調なスタートを切れたことに自信を示した。

以下、第3四半期(2016年10~12月)の状況を中心に見ていこう。


 
■第3四半期は減収減益…スポーツ事業のオフシーズン入りで

まず、第2四半期(7~9月期)を振り返っておきたい。売上収益が前四半期比で微減となる382億円、営業利益が同7%増の79億円と減収増益となった。これは主に横浜DeNAベイスターズを中心とするスポーツ事業がシーズン中ということもあって、売上と利益面で貢献したことによる。実際、スポーツ事業を除く営業利益はQonQで5%減の57億円と減益だった。
 


今回発表となった第3四半期(10~12月期)の業績をみていくと、売上収益322億円(前四半期比QonQ16%減)、営業利益34億円(同56%減)だった。こちらは第2四半期とは全く逆で、スポーツ事業がオフシーズンに入ったことに伴い、売上収益と営業利益が大きく落ち込んだことによる。スポーツ事業の売上収益はQonQで90%減の6億円だった。

なお、冒頭で書いたように、キュレーションプラットフォーム事業の減損損失39億円と、欧米子会社の解散に伴う費用22億円を「その他費用」に計上したものの、ショッピングモール事業の売却益60億円を「その他収益」に計上したことで相殺した格好となった。IFRSでは特別利益・損失ではなく、営業利益段階から影響する。
 


 
■セグメント別の状況…ゲーム事業中心に

続いてセグメントの状況をみよう。

主力のゲーム事業は、売上収益236億円(前四半期比3%減)、セグメント利益60億円(同2%減)と減収減益だった。任天堂との協業タイトル『Super Mario Run』を12月にリリースし、グローバルでのコイン消費を伸ばしたものの、採算性の高い「Mobage」プラットフォームにおけるコイン消費の減少が続いたことなどが響いた。他方、内製・協業アプリについては3四半期連続でコイン消費が80億円を超えるなど堅調に推移した。
 


(1)任天堂との協業タイトルに手応え

ここで、任天堂との協業タイトルの状況について説明があった。昨年12月にリリースした『Super Mario Run』iOS版だが、「家庭用ゲーム機だけでなく、スマートデバイスのユーザーにも受け入れられている」と手応えの強さを示した。リリースから4日間で4000万ダウンロードを突破したが、同タイトルを含むグローバルレベルのコイン消費は順調に増加し、国内ブラウザの消費額を超えた。サーバーやインフラなど大きなトラブルもなく提供できているという。今後、無料コンテンツを遊んでもらいながら、有料コンテンツに誘導していくことが課題となる。
 


また、先日リリースした『ファイアーエムブレムヒーローズ』については、日本とアメリカのAppStoreの売上ランキングで上位に入るなど順調な出足と評価した。キャラクターや世界観、バトルの戦略性など、ファイアーエムブレムシリーズの良さを活かしつつ、F2P型のマネタイゼーションをうまく組み合わせたとし、イベントの投入などで引き続き伸ばしていきたいと語った。
 


第4四半期の取り組みとしては、『Super Mario Run』Android版は、3月にリリースする予定だ。『ファイアーエムブレムヒーローズ』も含めて両タイトルの売上については同社の業績予想には含めていないという。これが業績上ブレの要因となる。

また、今期中にリリース予定だった『どうぶつの森』のリリースは、任天堂からアナウンスがあったとおり、来期(2018年3月期)に延期となった。両社は、中長期的なパートナーシップであるため、来期以降にリリースする協業タイトルの開発を進めていくとともに、タイトルラインナップについても適宜公表していく予定だ。
 



(2)『逆転オセロニア』中心に内製ゲーム好調

他方、DeNAの内製ゲーム・アプリも堅調に推移しているようだ。複数の内製・協業アプリが年末年始のプロモーションやイベント、アップデートなどの施策が奏功し好調に推移しているという。オリジナルタイトル『逆転オセロニア』をはじめ、『キン肉マン マッスルショット』『ONE PIECEサウザンドストーム』『FINAL FANTASY Record Keeper』『スーパーガンダムロワイヤル』などで売上ランキングのTOP100の常連タイトルとなっている。

特に好調なのが『逆転オセロニア』だ。リリースから1年経過したタイトルだが、ユーザーコミュニテイの形成や、ゲームの質向上に注力する一方、2016年の年末年始のプロモーションを強化したところ、第4四半期に入ってDAU(日次アクティブユーザー数)が大きく伸びた。AppStore売上ランキングでもTOP20に入るなど活躍を見せた。守安氏は「DAUがかなり拡大した。継続して利用されており、ユーザーベースが積み上がっている」とし、第4四半期での業績への貢献に期待を示した。
 
 
▲ECが事業は売上収益がQonQで4%増の51億円、セグメント利益が14%減の5億円だった。DeNAショッピングとauショッピングモールがKDDIへの事業譲渡に伴い、次の四半期からDeNAの連結対象から外れる。

 
▲キュレーションプラットフォーム事業は、記事の非公開化による事業再開時期の不透明な状況を受けて、減損損失として38億円を計上した。第4四半期では売上収益はゼロとなり、13億円の赤字になる見通し。



 
■第4四半期の業績見通し

第4四半期(1~3月)の業績は、売上収益313億円(前四半期比3%減)、営業利益22億円(同36%減)を見込む。シーズンオフのスポーツ事業と、キュレーションプラットフォーム事業の赤字が拡大する見通しだ。

なお、任天堂との協業タイトルについては、2017年2月以降の配信開始タイトルの合理的な見積もりが難しいことから、業績予想には織り込んでいないとのこと。『ファイアーエムブレムヒーローズ』と、3月にリリースを控えている『Super Mario Run』Android版がそれに該当する。
 



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(編集部 木村英彦)
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企業情報(株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA))

会社名 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
URL http://dena.jp/
設立 1999年3月
代表者 守安 功
決算期 3月
直近業績 売上収益1437億円、営業利益198億円、最終利益113億円(2016年3月期)
上場区分 東証一部
証券コード 2432

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