【インタビュー】「様々な個性が楽しめる新しい形を」…上間江望さん、小嶋紗里さんに聞く新感覚リズムミュージカルゲーム『レジェンヌ』の魅力とは



DMM.com POWERCHORD STUDIOは、新感覚リズムミュージカルゲーム『レジェンヌ』を2017年8月31日にリリースすると発表した。

本作の舞台は、動物の能力を身につけた“ビースター”の女性たちが集うエンタテインメント集団「シルク・ド・レスパス」。元宝塚歌劇団の歌姫3名を始めとした孤高の歌声を持つ歌姫たちを操り、類まれなる歌声とパフォーマンスで紡がれる至高の公演を目指すという内容であり、元宝塚歌劇団トップスターが声優として起用するなど新しい試みがみられる。

Social Game Infoでは、そんな『レジェンヌ』の配信に先駆けて、プロデューサーの平田裕介氏、幻芭ゆら役の上間江望さん、蜜目凪緒役の小嶋紗里さんにインタビューを実施。本稿ではゲームの特徴や収録を振り返っての意気込みをお届けする。


平田裕介氏


幻芭ゆら役の上間江望さん(写真左)と蜜目凪緒役の小嶋紗里さん(写真右)

 

■ゲームも演じる人にとっても新感覚となる新しい形


――本日はよろしくお願いします。まずは本作の概要を教えて下さい


▲本作のホーム画面。ここからリズムパートの「公演」や「トレーニング」を実施できる。

平田裕介氏(以下、平田氏):本作はリズムアクションゲームです。本当であればこの表現は望ましくないんですが、ゲームである以上、ジャンルはリズムアクションと表現しています。

――それはなぜでしょうか?


▲基本的なボタンは3つ。これらをタップ、ロングタップして公演を行う。

平田氏:リズムゲームとしての要素はあるんですが、新しいものを作れたと思っています。元々はサーカスのようなパフォーマンスのステージを舞台にしたアクションゲームを作る、というのがきっかけでした。ただ、サーカスをアクション要素にしても、従来のスタイルと変わらないままになってしまうので何かエッセンスを加えようとリズムゲーム要素に決めました。

平田氏:リズムゲームとなると、歌が必要になりますよね。誰が何を歌うのか……有名な声優を集めて歌ってもらうだけでは差別化ができない。そこで閃いたのが宝塚歌劇団です。ここでも、ただ歌ってもらうだけでは「歌が上手だ!」という感想で終わってしまうため、この差別化をどうやって伝えるのかを考えて、全曲に全キャラクターのバージョンを用意しました。
 
▲リズムパートでは、楽曲やシンガー、パフォーマーを好みに応じて選択できる。
パフォーマーは、各キャラクター毎に可愛らしいポーズで公演を盛り上げる。

平田氏:ゲームパートでは、リズムゲームにおける判定をシビアではなく比較的簡単に遊べる内容にしました。タップに集中してしまうと歌をゆっくり聞けないですし、大事にしているのは好きなキャラクターを動かして遊べるという点ですね。


▲公演中の成功や失敗で演出のルートが分岐することも。音だけでなく見るという演出でもユーザーが楽しめる。

――それは珍しいですね!

上間江望さん(以下、上間さん):一般的なリズムゲームだと、一曲を各パートに分かれて歌うものが多いと思いますが、本作だと曲をしっかりと聞きながらプレイできるので、一人一人が同じ曲を歌うと宝塚の方が歌う良さであったり、私達予科生(※)の個性などが目立つんです!

※…本作のキャラクターは演技団体「シルク・ド・レスパス」付属の養成所「おおぞらアカデミー」に所属。本科生のキャラクターはいずれも元宝塚歌劇団キャストとなっており、予科生は本科生になるべく練習に励んでいる。

平田氏:収録なども変わっていて、声優のみなさんには自分たちが演じるキャラクター以外の歌を聞かずに収録に臨んでいただきました。他の方の歌を聞いてしまうと、「ああいう風に歌わなきゃいけない」となってしまうので、声優さんにはオーディションを合格した段階で「自分自身が思うキャラクターの感じで歌を歌ってください」と伝えました。一般的なキャラクターソングはキャラクターに声優さんが合わせる形だと思いますが、本作ではどちらかと言えば声優さんにキャラクターを寄せた形になっています。

――自由に演じていい部分が多い収録だとも聞きました。お二人は演じてみていかがでしたか?

上間さん:最初は「宝塚の方のように歌わなきゃ」や「キャラクター絵に負けないように個性を出さなきゃ」という不安もあって、上手くいかなかったんですが、「あなた自身の歌でいいんだよ」と指示をもらってからは不安も消えて、のびのびと歌うことができました!

小嶋紗里さん(小嶋さん):最初にキャラクター絵を見た時に「クールなキャラクターなんだろうな」という印象がありました。いざ歌ってみると「結構男前だね!」とか「ロックだね!」と言ってもらえるようになって……実はそこからキャラクター設定に“江戸っ子”が追加されていたりと変更が入ってます。


▲小嶋さんの演じる蜜目凪緒。青色からも、第一印象はクールさを感じる。

平田氏:敢えて、最低限の初期設定とキャラクターデザインだけが存在する状態から、キャストさんの収録を始めました。実際の声や歌を聞き、インタビューし、キャストさん自身の持つ良さをキャラクター設定に盛りこむということを、全てのヒロインに対して、脚本家の方がやってくださいました。結果、ゲームの世界と現実の世界に共存するかのような、今までにないキャラクター作りができたのではないかと思っています。「レジェンヌ」のキャストさんとしてオリジナル名刺も作成しました。運営としては、キャストさんそれぞれの個性を活かしたキャラクターを演じていただきつつ、彼女達自身がゲームと共にますます成長していってもらえたら、と考えています。
 

■キャラクターそれぞれに豊かな表現を


――全キャラクターは凄いですね……。

上間さん:私の演じる幻芭ゆらは内気だけれども自分の中に意思を持っている芯の強い子なんです。ステージに立つと強気になるので、歌でもその強気な場面を出しています。その辺のギャップを楽しんでもらいたいですね!


▲上間さんが演じる幻芭ゆら。見た目からはおっとりとした印象を受ける。

小嶋さん:蜜目凪緒は見た目で誤解されやすいんですが、クールなキャラクターではありません。どちらかと言えばカッコイイキャラクターです。視野が広くて、困ってる子がいたら助けに入るような、人情に厚いキャラクターなので、その人情の厚さを歌でも感じてほしいです。

――実際に動いているキャラクターを見てどうですか?

小嶋さん:クールなイメージが抜けないんじゃないかと心配していたんですが、実際にアプリで見ると表情豊かに動くので安心しました!


▲各キャラクターの個別ストーリーも展開される。解放したいキャラクターで「公演」を行ってストーリーを開放しよう。

上間さん:ストーリーも、キャラクターの個性が出ているので、ぜひ楽しんでほしいですね。話自体もコミカルな内容もあって、キャラクターの掛け合いも見ていてすごく可愛いです!

平田氏:昨今のスマートフォンゲームで取り入れられているアニメーションを使うかどうかは非常に悩んだ部分ですが、キャラクターを動かしすぎて繊細な感情を伝えられないと思い、本作では採用しませんでした。全キャラクターそれぞれで複数の表情を作ることで、ちょっとした感情もしっかりと表現しています。こちらもぜひとも見てもらいたい部分です!

――最後にユーザーの方々へメッセージをお願いします。

上間さん:選ばれた8人の枠に入れてとても嬉しいし、わくわくしています。収録の現場も情熱が凄いので、本作に対するこの愛をユーザーに届けられるように頑張りたいです。

小嶋さん:私自身、普段からゲームで遊ばない人間でしたが、そういった人でも楽しめる内容になっています。着せ替えやストーリーなど、リズムパートだけじゃない部分でも十分に遊べるのでぜひともプレイしてみてください!

平田氏:リズムアクションと銘打ってはいますが、本当に新しいものを作ることができたと思っています。少しでも興味を持ったならぜひともプレイしてみて、この新しい部分を感じて欲しいです。

 
■『レジェンヌ』
 

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