【インタビュー】Cygamesのイベント・動画・グッズなどコンテンツ制作に欠かせない存在…クリエイターたちを繋ぐ”メディアプランナー”の役割とは

『グランブルーファンタジー』や『Shadowverse(シャドウバース)』といったスマホ向けゲームの代表作を始め、『神撃のバハムート VIRGIN SOUL』や『GRANBLUE FANTASY The Animation』などのアニメ、さらには漫画サービス「サイコミ」と、幅広い分野でコンテンツを展開しているCygames。2018年2月には、『プリンセスコネクト!Re:Dive』をリリースし、事前登録を開始した『ウマ娘 プリティーダービー』をはじめ、期待される新作のリリースを控えている。
 
そんなCygamesが、4月18日に、メディアプランナー向けの採用セミナーを実施。リアルイベントやウェブ施策などコンテンツを盛り上げ認知拡大させるための業務メンバーを募集する。 

なお、今回のセミナーでは実際の業務内容や今後の展開に関する説明、参加者から届いたメディアプランナー業務に関する疑問点を解消していくという。
 
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本稿では、上記セミナーの開催にあたって、Cygamesのメディアプランナーである岡田麻結氏にお話を伺ってきた。
 

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採用情報

 
 

■ファンが楽しめるコンテンツを生み出す秘訣とは

 

Cygames メディアプランナー
岡田麻結


――:まずは岡田さんが現在、どのようなお仕事をされているか教えてください。
 
岡田:現在は『グランブルーファンタジー』プロジェクトでメディアプランナーチームのセクションリーダーをしております。ゲーム内の情報をゲーム外から魅力的に伝えるための施策を主に担当しています。具体的には、『グランブルーファンタジー』に関わるリアルイベントや放送のお仕事、キャラクターソングCDや書籍の進行管理などを行っております。
 
――:放送系というのはどういったお仕事ですか?
 
岡田:「ぐらぶるちゃんねるっ!」という月に2回配信しているWEBラジオ、生放送などを制作しています。
 

「ぐらぶるちゃんねるっ!」


――:Cygamesに入社されるまでの経緯はいかがでしょうか。
 
岡田:新卒で印刷会社に入社し、営業をしていました。そこから舞台演劇やミュージカルの企画・プロデュース・製作やプロモーション等を数年務めました。その後、約1年間ゲームプランナーを経験したのですが、その際にゲームに関連する仕事に就くことが楽しいと感じ、引き続きゲーム業界で働きたいと思ったんです。そこに、これまでの仕事の経験も活かして何かできないかと考えて、Cygamesに入社しました。
 
――:ゲーム業界と言えども数多くの企業があると思うのですが、その中でCygamesを選ばれた理由を教えてください。
 
岡田:私は2017年2月に入社したのですが、当時、プレイしていて好きだったゲームが『グランブルーファンタジー』だったので、このタイトルに関わりたいと思い入社しました。
 
――:入社前から現在のメディアプランナー志望だったのですか?
 
岡田:メディアプランナーチームが発足する前でしたので、当時はプランナーとして応募していました。面接を受けたときに「メディアプランナーという職種もあるので、興味があればそちらでも」と言っていただけたんです。

もちろん、引き続きゲームプランナーにも興味があったのですが、元々リアルイベントやミュージカルを作ってきた経験を活かしたいという想いもありましたので、ここなら面白いことができそうだと考え、最終的にはメディアプランナーとして応募しました。

 
――:入社してからはどういった業務を担当されてきたのでしょうか。
 
岡田:まず初めに配属されたのは、『シャドウバース』と『ウマ娘 プリティーダービー』(以下、『ウマ娘』)のプロジェクトでした。
 
『シャドウバース』では、2017年5月に幕張メッセで開催した「シャドバフェス」という大型イベントの運営に関わりつつ、『ウマ娘』では2017年7月に開催した「Special Weekend!」というライブイベントの運営や進行のお手伝いを担当しました。
 
その後、この2タイトルに加えて『グランブルーファンタジー』にも関わらせていただくようになりました。『グランブルーファンタジー』では、2017年8月に開催したオーケストラコンサート「GRANBLUE FANTASY ORCHESTRA」の運営や、先ほどお話した「ぐらぶるちゃんねるっ!」など、今も継続している業務をお任せいただき、現在は主に『グランブルーファンタジー』プロジェクトに所属しています。

 
――:リアルイベントに関してはかなり大型のものも多いイメージですが、苦労された部分や大切なポイントなどはございましたか?
 
岡田:確かにかなり大規模なイベントでしたので、ひとりだけで進行することは不可能です。そのため、チームメンバーはもちろん、プロジェクト内の他セクションの方たちや、開発メンバー、さらには社外の方など、多くの方とコミュニケーションをとりながら連携して進行することが大切だと思いました。
 
――:具体的には、その中でどういったコミュニケーションが行われているのでしょうか。
 
岡田:2017年末に開催した「グラブルフェス2017」というイベントでは、VRの制作物を開発チームと連携をとりながら一緒に作っていきました。また、大きなバルーンなどの造形物は、ゲームの世界観を最大限に再現するために、実際にイラストを描いているイラストチームに都度細かく監修してもらうといったように、常にコミュニケーションをとっています。

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生放送で出す情報一つをとっても、実際の仕様についてプランナーとすり合せを行い、どういった伝え方が視聴者にとって期待感を高められるか、またまだ未定の仕様であれば、どう伝えるのが理想的かといった部分もしっかりコンセンサスをとっています。
 
――:そうした際に混乱などは生まれないものなのでしょうか?
 
岡田:さまざまなタイトルを同時に担当していたときも、特に混乱が起きることはありませんでした。Cygamesの社風として、非常に風通しがよく、各タイトルに所属しているメンバー同士や他部署のメンバーとのコミュニケーションがとりやすい環境なので、常にお互いの状況を把握できていたことが大きいかもしれません。
 
――:イベントや放送でファンの反響はいかがでしたか。
 
岡田:非常にありがたいことに、どのイベントも喜んでいただけています。開発チームやプロモーションの方が考えて作ったものを、世の中にきちんと発信して受け取っていただくのがメディアプランナーの仕事です。イベントを通して各タイトルを盛り上げ、開発チームが作っているゲームの魅力を皆さんにきちんとお届けすることができたのかなと思います。「グラブルフェス2017」では、『グランブルーファンタジー』ではおなじみのトレジャー(アイテム)をモチーフにしたフードを販売したり、いつも装備している武器を実際に持って撮影ができるコーナーを用意したり、キャラクターとおしゃべりができるステージを作ったりと、ユーザーの方が日頃どのようなことを楽しまれているのか、ということを意識してコンテンツ作りを進めました。
 


 
▲「グラブルフェス2017」の模様。

Cygamesでは今ユーザーの方々がどういったものを楽しみにされているのか、どういったものを見たり体験したら喜んでいただけるのかということを考えられる環境づくりが意識されているので、ゲームを楽しんでくださっている方、応援してくださっている方の目線でもの作りを行えます。いずれのイベントもこのような考えのもと作ることができたからこそ、喜んでいただけたのかなと思います。
 
――:なるほど。リアルイベントは特にユーザーの声がダイレクトに伝わりやすいものだと思うのですが、冒頭にお聞きしたキャラクターソングなどのグッズ系や生放送・動画についての反響はいかがでしょうか。
 
岡田:『グランブルーファンタジー』にはたくさん魅力的なキャラクターが登場しており、それぞれに応援してくださっている方がたくさんいらっしゃるため、キャラクターソングやグッズなどゲーム以外の部分でもキャラクターを掘り下げ、表現していることがファンの方に喜んでいただけていると考えています。
 
また、生放送も多くの方に視聴していただいています。生放送の担当者が工夫して考えた企画やコーナーを実現した結果、視聴者から「楽しかった」という声をたくさんいただくことができました。ユーザーの皆さんが喜んでくださっていることが、『グランブルーファンタジー』というゲームの魅力をしっかりと伝えることができている証拠かなと思います。



 
――:『グランブルーファンタジー』と言えば、先日3月10日にリリースから4周年を迎えてキャンペーンも開催されていましたね。
 
岡田:4周年に向けて、メディアプランナーチームでは記念の生放送を行いました。生放送の担当者が中心となって各セクションのメンバーと連携し、ゲームのアップデートやキャンペーンの情報をしっかり伝えられる番組が作れたのではないかと思います。結果として、試聴いただいた方も過去最多、Twitterでも多くの方に話題にしていただきました。
 
――:数々の施策を成功させられているのも、先ほど伺った良い連携ができているからかと思うのですが、連携がスムーズになっている秘訣は何でしょうか?
 
岡田:先ほど述べた「風通しが良い」という部分に繋がると思うのですが、部活動など、社内の様々なメンバーと懇親できるイベントが定期的に行われているため、相手の人となりを知る機会が多いです。個人でそういった機会を作ることが難しいときもありますので、会社側がこのような機会を作ってくれることは非常にありがたいですし、こうした環境の中で風通しの良い風土が自然にできあがっているのだと思います。
 
 

■メディアプランナーとして大事なのは”人と人を繋ぐコミュニケーション”

 
――:今までの話を聞くと、メディアプランナーはリアルイベントやグッズ、放送、音楽などいろいろな分野に長けていないといけない印象もありますが、この仕事をするにあたって大切な要素はどこになるのでしょうか。
 
岡田:仰っていただいた通り、業務が多岐に渡っているので何か得意な分野があるということはもちろん大切です。
 
それだけでなく、いろいろなセクション、立場の人と協力して一緒に作り上げていくことが多いので、コミュニケーションをとることに長けており、様々な人の目線で考えることができるという点が重要です。自分ひとりの力で作るのではなく、一緒に作っているメンバーが力を発揮できる環境を整えていくというイメージでしょうか。メンバーが困っているときは解決を手伝い、適切な方に相談するといった立ち回りができることが大事だと思います。

 
――:人と人とを繋ぐ仕事ですね。
 
岡田:そうですね。デザイナーやエンジニアとは少し違い、何かをコツコツ作ると言うよりは、人と人を繋げたり、支えたりというところの割合が大きいです。
 
――:そもそもゲーム業界でメディアプランナーという職種が設けられているところも多くはないと思うのですが、その辺りはいかがでしょうか?
 
岡田:ライセンス事業や広報、プロモーションなど、それぞれの職種に分かれている企業が多いのではないでしょうか。Cygamesでも、もちろんそれぞれの担当者がいるのですが、個々の担当者と連携して共に仕事を進めたり、その担当者から少し外れた担当外の部分をフォローできるメディアプランナーは、この業界内ではまだ珍しい職種だと思います。
 
――:実際、メディアプランナーチームがあって良かったと思うのはどのような部分でしょうか。
 
岡田:以前は、ゲーム開発以外の分野でやりたいことがあっても、どの部署が担当するのか不透明だったり、業務が忙しかったり、といった理由で着手できなかった施策を実現できるようになったところだと思います。タイトルに深く入り込んで、さまざまな方向からものを作っていけるのがメディアプランナーの強みだと思います。
 
――:ちなみに、御社のメディアプランナーチームはどのような雰囲気でしょうか。
 
岡田:チームが発足して1年弱ということもあり、フレッシュな雰囲気です。モチベーションが高くて行動力があり、明るい方が多い印象があります。
 


――:岡田さんから見て、これから御社でメディアプランナーになりたいと考えている人はどういったスキルを磨くべきでしょうか。
 
岡田:もちろん、得意なことや好きなことがある方が来てくださるのがありがたいと思います。また、他の方と一緒に仕事をしていくのが得意な方、コミュニケーションが上手な方、強い情熱を持っていてほかのセクションや社外の方を巻き込んで一緒に良いものを作っていきたいという気持ちが強い方とご一緒できたらいいなと思っています。
 
あとは、「このタイトルが凄く好きだから絶対にこれを作りたい」、「良いものを作りたい」という強い気持ちを持ちつつも、一緒に仕事をする人に対して敬意、気遣いを持つことができる人です。Cygamesにはゲームに対して熱意を持った方が多いので、同じように情熱を持った方は大歓迎です。経験やスキルは、月日を経ることで自ずと身に付いていくと思いますので、積極的に知識を吸収していこう、学んでいこうという意欲が高く、頑張れる気持ちが強い方であれば、一緒に成長していけるのではないかなと思います。

 
――:経歴面では、必ずしもゲーム業界の職務経験が必要というわけではないのでしょうか。
 
岡田:そうですね。特にメディアプランナーチームは様々な経歴の方が集まっています。もちろん前職でゲーム作りをされていた方もいますが、新卒のメンバーもいますし、代理店で広報をされていたり、雑誌の編集をされていたりなど、全く別の業種から来られた方もたくさんいます。
 
――:メディアプランナーチームとしての今後の展望をお聞かせください。
 
岡田:発足してからここまでの時間で、ある程度、地固めができてきたかなと思っています。今後は、これまで行ってきたことに加え、これまで挑戦したことのない分野にも意欲的に挑戦し、スケールアップしたものをお届けしたいですね。個人的には、リアルイベントや放送といった得意分野で業界ナンバーワンを目指して頑張っていきたいと思っています。
 
――:挑戦したことのないものというのは、例えばどういった分野でしょうか。
 
岡田:個人的な希望になりますが、例えば「グラブルフェス」や「シャドバフェス」などの大型イベントを海外で開催できるようになるなど、今まで行ってきたものもまだまだ拡大、強化できる余地があると思います。実際、2017年末に開催した「グラブルフェス2017」がご好評をいただけたので、今年は初夏に仙台・福岡・大阪の3都市で「グラブルサマーフェス」というイベントを開催させていただくことになりました。各イベントがこのように発展していけたら良いなと思います。
 
――:最後に読者へのメッセージをお願いします。
 
岡田:ビジョンである「最高のコンテンツを作る会社」を目指し、Cygamesはチャレンジし続けていきます。これからチャレンジしたい方、私たちの業務に興味がある方とぜひご一緒できたら良いなと思います。
 
――:本日はありがとうございました。
 
 
 
(取材・文 編集部:山岡広樹)
(撮影:江口博彦)
 
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