CRI・ミドルウェア、動画容量を半分にする「VP9」コーデックを採用 DL時間削減やαチャンネル対応でUXの向上も

CRI・ミドルウェア<3698>は、6月26日、、⾼画質・⾼機能ムービーミドルウェア「CRI Sofdec2(以下 Sofdec2)」の機能拡張により、⾼いデータ圧縮性能を有するビデオコーデック「VP9」を搭載した。

第⼀段階としてスマートフォン向けに対応し、VP9 を使ってのアプリ開発が可能になる。今後は家庭⽤ゲーム機向けにも対応を予定している。Sofdec2 は、CRIが提供するゲーム向けムービー再⽣ミドルウェアです。累計 4000 タイトルを超えるゲームで採⽤になっており、特にスマートフォン向けには多くのスロットシミュレータアプリで、演出のムービー再⽣に使⽤実績があるという。

今回搭載したVP9 は、⾼圧縮が特⻑のビデオコーデック(動画の圧縮形式)となる。画質を保持したまま既存のコーデック(H.264 等)の2倍以上の圧縮が可能で、映像配信サービス等に幅広く使われている。CRIは Sofdec2 に VP9 を搭載することで、ゲーム開発で使⽤する動画データの削減に⼤きく貢献する、と説明している。
 
 
■特⻑

1.従来⽅式の2倍以上の圧縮を実現

ムービーは様々なゲーム演出の実現に適していますが、その反⾯データサイズが⼤きく、ユーザーに対してアプリの容量やダウンロード時間の⾯で負担となっている。Sofdec2 は VP9 対応によって、これらの課題を解決する。従来の対応コーデックを⼤きく上回る⾼圧縮で、画質を保ったまま H.264 コーデックのムービーを半分以下のデータサイズに圧縮することができる。

2.ムービーを使った特殊演出にも対応

αムービー(透過値付きのムービー)の再⽣や複数動画の連結再⽣、同時再⽣などの特殊動画再⽣に対応しており、カットインなどのバトル演出を容易に作成することができる。ムービーを活⽤することにより、リッチなゲーム演出が実現可能となる。

3.ダウンロード時間の削減

圧縮性能が向上することにより動画データのダウンロード時間も半分以下に短縮となる。ユーザーの待ち時間を減らすことで、ゲーム購⼊・プレイへの利便性が増し、通信帯域の節約にも繋がる。

4.各ゲームエンジンにも対応

Sofdec2 は Unity、Unreal Engine 4 といった、アプリ開発で多⽤される各ゲームエンジンにも対応しており、エンジン標準搭載のムービーコーデックよりも⾼い圧縮性能を発揮する。

■料⾦

通常の Sofdec2 ライセンスの範囲内で使⽤できる。

F2P(基本無料・アイテム課⾦)タイトル向け料⾦体系
http://www.cri-mw.co.jp/price/f2p_price_201710.pdf

売り切りアプリ向け料⾦体系(シミュレーターアプリ等)
http://www.cri-mw.co.jp/price/smartphone_price.pdf


■関連サイト

公式サイト

株式会社CRI・ミドルウェア
http://www.cri-mw.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社CRI・ミドルウェア
設立
2001年8月
代表者
代表取締役会長 鈴木 正彦/代表取締役社長 押見 正雄
決算期
9月
直近業績
売上高28億4000万円、営業利益9700万円、経常利益1億3800万円、最終損益3億3900万円の赤字(2022年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3698
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