『Rez Infinite』PC版が本日リリース開始 「Rez をなるべく長くこの世に存在させたかった」と語る水口氏ら開発陣インタビューもお届け


エンハンスゲームスは、8月10日、共感覚シューティング『Rez Infinite』のPC版のリリースを、Steam、及び、OculusStoreで行った。価格は共に2999円だが、期間限定でSteam版が2399円、Oculus版が1980円となる。また発売日から2週間、7曲入りのオリジナルサウンドトラックや、デジタルアートブックなど期間限定ボーナスコンテンツを無料でダウンロードすることが可能だ。

PC版の特徴として

・究極の『Rez』
オリジナル「Rez」 Area 1から5までをフルリマスターしている。また360度を自由に飛び回れるArea Xで新たな体験をすることが可能だ。

・最高 解像度で『Rez』
4Kもしく それ以上の解像度と、テクスチャ品質が倍に。

・強化されたサウンド
世界で絶賛されるRez 音楽とサウンドをフル3Dオーディオで

・VRにも対応
「Rez Infinite」 、PS4およびPCでプレイいただけます。また、PS VR、HTC VIVE、Oculus Riftといった ヘッドセットと対応コントローラー(ゲームパッドP、S Move、Viveコントローラー、Oculus Remote、 Touchコントローラー)を使って、VRゲームとしてもお楽しみいただけます。

・View Mode
キーボード 「V」を押すと、プレイを一時停止してRez Infinite 世界を360度見渡すことができます。デ スクトップモードで 、左ジョイスティックを使うか、マウスを左クリックしながらドラッグしますVR。モードで  、頭を動かしてまわりを見渡せます。美しいRez Infinite 世界を細かく見ることができ、またスクリー ンショットを撮って共有することも可能です。V「」キーを押すと、View Modeを終了してプレイに戻ります。

といった内容のほか、かねてより要望があったというオンラインのランキングモード機能も用意されている。

PC版のリリースに合わせて、Enhance Gamesのクリエイター・Founderである水口哲也氏と、共に制作に当たったモンスターズのディレクターの東郷泰行氏、楠瀬篤氏にお話を伺った。
 

■『Rez』はテクノロジーと共に進化してきた、PC版は現時点で最高のものに


ーーPC版の開発の経緯に関して教えていただけますでしょうか
 
▲水口哲也 氏

水口氏:元々『Rez Infinite』はPlayStation VRの開発機がくる前から開発をしていました。その根底は『Rez』をなるべく長くこの世の中に存在させたかったからです。オリジナルの『Rez』は2001年に発売されましたが、 ゲームはプラットフォームが変わると、ドンドン消えていってしまいます。PCはそういった意味で一番寿命の長いプラットフォームです。

また『Rez』シリーズはDreamCast、PlayStation 2、XBOX360、そしてPlayStation 4でリリースしていますが、たくさんいるはずのPCユーザーにはまだ届けていなかったんですね。

だからどうしても届けたいという想いが強かったんです。そしてPC版はスペックから見ても究極の『Rez』と言える存在になっていて、そういうものも作ってみたかったという事もあります。将来的に8Kのモニターも視野に入れていますよ。それは私たちスタッフの気持ちの現れだと思います。


ーー「VR」という点においてPlayStation VRとの違いはどう感じられましたでしょうか
 
▲東郷泰行 氏

東郷氏:AREA Xでの話になりますが、PCでのVRは映像がより綺麗に感じることが出来ると思います。更にOculusとHTC VIVEの比較をすると、Oculusは全体のバランスが非常に良いと思いました。HTC VIVEは、発色に関て良く感じるのですが、視線の周辺部のぼやけ感がOculusより大きく感じたんです。

中心だけ見ていると凄く綺麗に見えるんですが、少しやりにくさも感じたんですね。Oculusは全体的な落ち着いた綺麗さを感じます。ただ発色に関してはVIVEに軍配が上がると思います。

楠瀬氏:カスタマイズモードがあるので、自分にあった設定を詰めていくのはとても面白いと思います。またVRに限らないのですが世界中のユーザーにつながるランキングモードが有りますので、是非この機能を使ってほしいです。
 

▲楠瀬篤 氏

東郷氏:そうなんですよね。自分の環境にあった設定でプレイできるというのは強みだと思います。


ーー開発で使用された中で一番強力なグラフィックボードはどういったものだったのでしょうか。

東郷氏:NVIDIA Geforce1080Tiですね。

ーーオプションにある機能を全てフルにするには1080Tiくらいが必要になってくると




▲共に4Kディスプレイを撮影したもの

東郷氏:かなりのグラフィックボードの能力を求められますね。レンダリングのレゾリューションを上げるくらいであれば、大丈夫ですが、FXAAなどを上げると一気に重くなります。

OculusやVIVEの推奨スペックのPCでも一部の設定次第ではかなり重くなります。デフォルトの設定は、VR ReadyのPCであればフレームを維持して動かすことが出来ます。


ーーPC版でもシナスタジアスーツへの対応はされているのでしょうか

水口氏:今、丁度開発を行っています。どこかのタイミングで体験して貰える機会も作ろうと思ってます。


ーーPCというカテゴリーとは言え、様々なスペックがあるので調整は難しいように思えます

水口氏:それぞれのVRデバイスのコントローラーやマウス、キーボードに対応しているのですが、コントローラーだけでも多岐に渡るので、調整は大変でした。ただPCはスペックが良ければそれに見合うだけの表示を行う事ができます。


ーーキネクトなどへの対応はどうでしょうか

水口氏:今のところ考えてはいないのですが、既存のコントローラーに縛られない新しいコントローラーがドンドン出てくるとは思っています。ゲーム内で移動する際も自分の動きがそのまま反映されたら面白いと思っています。


ーー今回ボーナス特典としてサントラもつきますね
 

水口氏:Hydelicというアーティストの曲が7曲入ります。音楽のプレゼントは初めてなんですよ。


ーー音源の提供はMP3でしょうか、ハイレゾ音源でだったりは・・・

水口氏:MP3になると思います。今回、ハイレゾ音源はありませんが、担当に伝えます(笑)


ーーぜひ、お願いします(笑)。最後に読者の皆様へコメントをお願いいたします


楠瀬氏:ボク個人はSTGが苦手なのですが、PC版ではマウスなど様々なデバイスで操作ができるようになっています。マウスでのプレイは直感的なので是非試してみてほしいです。

今までプレイされていない方もカスタマイズによってプレイのしやすさが違いますので、これを機会に是非プレイしてくれたらと思います。

東郷氏:昔ながらのPCゲーマーの方は、キーボードで操作できますし、VRのコントローラーはかなり直感的にプレイできると思います。ユーザーの方も業界方にもプレイしていただいた上でフィードバックをいただけたら嬉しいですね。

水口氏:PCでのVR対応の声は非常に多かったので、ようやく届けることができて、ホッとしています。『Rez』はテクノロジーに合わせて、進化を続けてきました。そういう意味では今回のPC版は現時点で最高のものになっています。PS4やPSVRで遊んだ方でも、ぜひ体験して欲しいです。

『Rez』自体はこれからもどんどん進化を続けます。AREA Xはある意味プロローグのようなもので、この先、未来において更なる発展型を手掛ける日が来ると思っています。なるべく多くの人に体験してもらいたいですね。これからもよろしくお願いします。


ーーありがとうございました


 
■『Rez Infinite』動作環境


・デスクトップモード必要動作環境:
OS: Windows 7/8/10 (64-bit)
プロセッサ: Intel i3-3220
メモリ: 4GB RAM
グラフィックス: NVIDIA GTX 750 DirectX: Version 11 サウンドカード: DirectX 11 対応

・デスクトップモード推奨動作環境:
OS: Windows 7/8/10 (64-bit)
プロセッサ: Intel i5-4460 以上
メモリ: 8GB RAM
グラフィックス: NVIDIA GTX 750ti 以上 DirectX: Version 11
サウンドカード: DirectX 11 対応

・VRモード必要動作環境:
OS: Windows 7/8/10 (64-bit)
プロセッサ: Intel i5-4590
メモリ: 8GB RAM
グラフィックス: NVIDIA GTX 970 DirectX: Version 11
サウンドカード: DirectX 11 対応

・VRモード推奨動作環境:
OS: Windows 7/8/10 (64-bit) プロセッサ: Intel i7-4770 以上
メモリ: 8GB RAM
グラフィックス: NVIDIA GTX 1070 以上 DirectX: Version 11
サウンドカード: DirectX 11 対応
※ VRでプレイするには 、Intel i5-4590 CPU, 8GB RAM, and DirectX 11以上が必要です。

 
■デスクトップおよびVR設定の詳細

・Vibration
コントローラー 振動 強弱を調整

・Trance Vibration
操作と別のコントローラーを接続し、振動をより強く感じる設定。プレイヤーと別の人にコントローラーを渡して音楽の振動を感じてもらうことも可能。

・Online Leaderboards
Steam(PC/Oculus/Vive)とOculus Homeで、オンラインリーダーボード機能が利用可能

・View Mode
“V”キーを押し、左 ジョイスティックを使うか、マウスを左クリックしながらドラッグすると、プレイを一時停止して 360度見渡すことができる。VRモードで 、頭を動かせば見渡せる。再度”V”キーを押すとView Modeが終了し、プレイに戻る。

 
■デスクトップおよびVRでカスタマイズ可能なグラフィック設定

Rez Rendering Resolution: 50~250
Rez Texture Quality: Low, Middle, High
Rez Anti-aliasing: MSAAx1, 2, 4, 8
Rez Texture Filtering: Trilinear, ANISOx1, 2, 4, 8, 16
Area X Rendering Resolution: 50~250
Area X Anti-aliasing: FXAA: 0, 1, 2, 3, 4, 5, 6 Area X Texture Filtering: ANISOx1, 2, 4, 8, 16 Area X Bloom: 1, 2, 3

・デスクトップ のみ設定

Key Bindings
ゲームパッド、キーボード、マウス キーバインドをそれぞれ設定

Resolution
お使い PCモニターで設定可能な画面解像度を選択

 
■VRのみの設定


・Rez VR Style
Standard(推奨):カメラの動きが少なく、VRが初めての方向けにゲームバランスが最適化されたモード

Advanced(new):カメラの動きが少なく、オリジナル Rez ゲームバランスでプレイするモード

Dynamic:オリジナルRezに近いカメラとオリジナル  ゲームバランスでプレイするモード


・VR Control Type

Type-1(default):頭 動きとモーションコントローラーで照準を合わせる
Type-2:モーションコントローラー みで照準を合わせる
Type-3:頭の動きのみで照準を合わせる


■販売サイト



Oculus: https://www.oculus.com/experiences/rift/1099633596804669/