スクエニHD、第3四半期決算は営業益22%増の501億円と大幅増益 課金会員とパッケージ好調の『FFXIV』けん引 アミューズメントやライツも伸長

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は、この日(2月4日)、第3四半期累計(21年4~12月)の連結決算を発表し、売上高2736億2700万円(前年同期比7.9%増)、営業利益501億3800万円(同22.2%増)、経常利益544億4100万円(同40.7%増)、最終利益398億4400万円(同116.9%増)と大幅増益を達成した。

・売上高:2736億2700万円(同7.9%増)
・営業利益:501億3800万円(同22.2%増)
・経常利益:544億4100万円(同40.7%増)
・最終利益:398億4400万円(同116.9%増)

9月中間期では減収・営業減益だったが、MMORPG「ファイナルファンタジーXIV」がけん引し一気に増収・営業増益に転じた。最終利益の伸びが大きくなっているが、前年同期に計上された臨時休業等による損失22億2300万円が今期は計上されなかったため。

セグメント別の状況は以下のとおり。

■デジタルエンタテインメント事業
売上高は2116億6200万円(同4.0%増)となり、営業利益は494億2500万円(同17.1%増)となった。

HD(ハイディフィニション)ゲームにおいて、「OUTRIDERS」、「NieR Replicant ver.1.22474487139...」、「Marvel's Guardians of the Galaxy」等の発売があったものの、前年に「FINAL FANTASY VII REMAKE」、「Marvel's Avengers(アベンジャーズ)」等の発売があったことから減収となった。

MMORPGにおいては、「ファイナルファンタジーXIV」の月額課金会員数が大幅に増加したことに加え、拡張パッケージの発売により増収となった。

スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、既存タイトルが弱含んだものの、収益認識に関する会計基準の適用によって収益の表示方法の変更があったことから増収となった。

■アミューズメント事業
売上高は331億5500万円(同36.4%増)となり、営業利益は13億3700万円(前年同期は営業損失11億1600万円)となった。前年同期において、政府の緊急事態宣言発出を受け、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策として、国内の店舗を臨時休業とした影響が大きかったことから、増収、黒字転換となった。

■出版事業
売上高は210億6500万円(同4.6%増)となり、営業利益は89億0600万円(同0.4%増)となった。第3四半期累計は、電子書籍等のデジタル媒体での販売が増加した。また、紙媒体での販売も堅調に推移し、増収増益となった。

■ライツ・プロパティ等事業
売上高は104億6500万円(同49.4%増)となり、営業利益は31億6900万円(同69.8%増)となった。自社コンテンツの新規キャラクターグッズの販売等が好調に推移したことから、増収増益となった。

■2022年3月通期の見通し
続く2022年3月通期の業績については、売上高3400億円(前期比2.2%増)、営業利益500億円(同5.9%増)、経常利益500億円(同変わらず)、最終利益350億円(同29.9%増)を見込む。すでに報じたように業績予想の上方修正を行っている(関連記事)。

・売上高:3400億円(同2.2%増)
・営業利益:500億円(同5.9%増)
・経常利益:500億円(同変わらず)
・最終利益:350億円(同29.9%増)

計画に対する進捗率は、売上高80.5%、営業利益100.3%、経常利益108.9%、最終利益113.8%となっている。

・売上高:80.5%
・営業利益:100.3%
・経常利益:108.9%
・最終利益:113.8%

株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
https://www.hd.square-enix.com/jpn/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
設立
1975年9月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高3432億6700万円、営業利益443億3100万円、経常利益547億0900万円、最終利益492億6400万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9684
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