マピオン、「ケータイ国盗り合戦」と墨田区・港区商店街とのタイアップイベントで13万人以上を動員

マピオンは、3月6日、「ケータイ国盗り合戦」を活用した商店街活性化プロモーションイベント『2大タワーを取り戻せ!』を2月18日まで東京の墨田区商店街連合会と港区商店街連合会と実施し、延べ13万人以上を動員したことを明らかにした。売り上げは4094万8425円(税込)だったとのこと。 このイベントは、「ケータイ国盗り合戦」のプレイヤーがゲームで遊びながら、港区・墨田区の全57スポットを周遊するスタンプラリーで、1月17日から2月18日まで開催された。商店街で買い物をすると、ゲーム内で使えるオリジナルカード“くにふだ”が入手できるもので、北海道や大阪からの参加者もみられるなど予想を上回る盛況だった、としている。 さらに当初、ゲームの予備知識がなく、集客効果に対して半信半疑だった各商店も、キャンペーン開始以降増加する来店者を目の当たりにすることで、自主的に500円対応商品を用意したり、定休日である土日にお店を開くなど、最終的には積極的にキャンペーンに参画したという。 マピオンでは、これまで百貨店や飲料メーカー、鉄道会社とタイアップするO2施策を行なってきたが、今回のような商店街との取り組みは初めてとなる。今回の一定以上の成功経験を踏まえ、「O2O」要素を生かした地域活性化への貢献に意欲的に取り組んでいく、としている。     ■墨田区商店街連合会会長 山田昇氏 インタビュー(リリースからの抜粋) 旧来イベントからの脱皮   新規顧客の獲得にO2O活かす ――今回、株式会社マピオンが提供する位置情報ゲーム『ケータイ国盗り合戦』のタイアップキャンペーンイベントに参加しようと考えた理由は何でしょうか? 山田 商店街の活性化策として、これまで商店街連合会が行ってきた既存の商店街活性化イベントは頭打ちになっているとの危機感を持っていました。例えば、年末のセールイベントを例に取ると、古くからの地元の常連客がターゲットのイベントで、新規のお客様を取り込める性質のものではありません。また物販店には好評でも飲食店はセールイベントには参加しにくいといった、業種間の温度差もありました。従来のイベントだけやっていたのでは活性化は難しいと思い、何か新しい取り組みを探している中で、マピオン様の『ケータイ国盗り合戦』の存在を知りました。連合会に所属している商店の若手オーナーで、実際の『ケータイ国盗り合戦』のユーザーがおり、彼らからの話を聞く中で新規顧客取り込みの打開策になるのではないかと思いました。   ――墨田区には2012年にスカイツリーがオープンし開業1年目の来場者数は4000万人以上にも上ると予想されています。一方、一部報道では、周辺の商店街に経済波及効果が少ないといった声も聞かれますが、実際の感触を教えてください。 山田 スカイツリー開業前は、観光客と思われる新規のお客様も多少いらっしゃいました。しかし思ったほど大きな波及効果があるかといえば、そこまでではありません。むしろスカイツリー開業後は、観光客がツリー内の店を中心に見て回るため、商店街への効果はあまりないのが現状です。   ――実際にキャンペーンイベントを行った結果はどうでしたか? 山田 予想をはるかに上回る、期待以上の効果が出ました。これまでのイベントの場合、商店街連合会としてイベントを行ったとしても足場の良い駅前しか賑わないといった偏りが生じるといったデメリットもありました。しかし、今回のキャンペーンの場合、参画店舗を隈なくめぐるスタンプラリーや、足場の悪い店舗ほどいいカードをもらえるといった仕組みにより、参画店舗全体に波及効果があった事が驚きでした。また私たちが今までリーチしたいと思いながら、できなかったスカイツリーへの観光客に、墨田区商店街にも来て頂くきっかけを作っているという効果を実感しました。   お客様が減っている事を嘆くのではなく自ら新しい仕掛けを行う心意気 ――今回のイベントを行う上で、抵抗感はありませんでしたか? 山田 私たちのような商店街の古い人間にとって、モバイルスタンプラリーのゲームの仕組みを100%理解できたかといえば、そうではありません。でも我々が行うのは来たお客様に500円買い物していただいたら1枚カードを渡すだけ。ゲームの内容についてはお客様の方がよく知っていらっしゃる(笑)。ですので、思ったよりスムーズにイベントの運営ができました。自分たちで難しいシステムを作る必要もなく、マピオン様のインフラを活用できるので、コストや時間の手間が少なかったのもよかった点です。   ――全国の商店街では集客に苦労しているところも多く存在します。今回のイベントを通して、他の商店街にアドバイス になることがあれば教えてください。 山田 時代の変遷と共に消費者のライフスタイルは変わり、私どもの様な商店街は集客に苦戦を強いられております。 少子化等によりマーケットのサイズが縮小する中で、何もせず、ただ店で腕を組んで待っているだけではお客様は来てはくれません。 商店街自身が時代の変化に対応し、新しい取り組みを積極的に取り入れていくことが必要だと、今回のイベントを通じて改めて思いました。新しいイベントをせず、無難に今まで通りのイベントだけをしておいた方がリスクは少ないかもしれません。でもそれではもうダメだと思います。リスクを負わずに今まで通りにやっていればいいというスタンスではなく 、商店街自身が変わらなければ、今後、生き残っていくことは難しいでしょう。 それともう一つ感じたのは、身内のアイディアだけにとらわれず外部の考えを取り入れる事の大切さです。今回のイベ ントは、商店街とケータイアプリの融合という事でメディア様からの注目をされた様ですが、それが出来たのも商店街の中だけで考えようとするのではなく外部のアイディアを活用する事を戦略の基本に置いた事がベースになっています。 今回のイベント参加は墨田区商店街が変わる、いい転機になったと感じています。今後も旧来の価値観にとらわれず、新しいものにチャレンジすることで、下町ならではの昔ながらの商店街の良さを再発見してもらうきっかけづくりをしていきたいと思います。     ケータイ国盗り合戦
株式会社ONE COMPATH(ワン・コンパス)
https://onecompath.com/

会社情報

会社名
株式会社ONE COMPATH(ワン・コンパス)
設立
1997年1月
代表者
代表取締役社長CEO 早川 礼
決算期
3月
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