【サービス終了、その瞬間】flaggs『HoneyWorks Premium Live(ハニプレ)』…終了間際、他のプレイヤーとのマルチライブで有終の美を飾る

スマートフォンアプリ市場は、日々新しいゲームがリリースされている。その一方で、様々な事情により惜しまれつつサービスが終了してしまうゲームも少なくはない。

gamebizでもサービス終了に関する記事(関連情報)を取り上げている。

それら記事を読み、「あと数ヵ月後に終わるのか…」と思うが、サービス終了発表~サービス終了当日までの期間、そのゲームについて追ってはいなかった。

そこでgamebizでは、それらゲームのサービスが終了するその瞬間に立ち会って、ゲーム内でどのような事が起こったのかを伝える「サービス終了、その瞬間」を展開している。

今回は、2023年3月31日をもってサービス終了となったflaggsとインクストゥエンターの『HoneyWorks Premium Live(ハニプレ)』をピックアップした。

flaggsとインクストゥエンター『HoneyWorks Premium Live』(Since 2020 to 2023)

まずは『HoneyWorks Premium Live』(以下、『ハニプレ』』の概要について。

本作は、アカツキ<3932>とインクストゥエンターから2020年11月18日にリリースされた、HoneyWorks初のスマートフォン向け公式リズムゲーム。

2021年9月1日よりflaggsに配信権、運営サービスが移管していた。『ハニプレ』は約2年4ヵ月でのサービス終了となった。

サービス終了の1週間前からプレイ開始…有終の美を見届ける

サービス終了となる3月31日からさかのぼって、3月25日から『ハニプレ』にログインした。ここからは、その模様をお届けよう。

【3月25日】

今回取り上げる『ハニプレ』だが、実は筆者は本作が初お披露目された2019年12月開催のクリスマス大発表会を取材していたのだ。懐かしいなぁ。

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▲パンミィの着ぐるみ可愛かったよ。サッカーや野球のスタジアムにマスコットとして来て欲しいくらいさ。

当時39歳だった筆者は、10代の男女から絶大な支持を受ける人気クリエイターユニット「HoneyWorks(ハニーワークス)」の存在を知らなかったわけで、動画総再生回数7億回超という数字に「宇宙の 法則が 乱れる!」くらいのカルチャーショックを覚えたわけで。

あれから数年が経ち、アラフォーどころかすっかり40代のスタメン入りを果たした筆者。発表会から見てきた『ハニプレ』の最後を見届けるというのは感慨深い。そんなことを思いつつ、アプリをインストールしてゲームをダウンロードした。

筆者お気に入りのパンミィがゲームについて色々と案内してくれたよ。ありがとうパンミィ!(クマ丸もね)


▲パンダとクマだからプレイヤー名も動物にしたよ。誕生日は『ハニプレ』のリリース日です。

ゲームデータの容量に『ハニプレ』の歴史を感じながらダウンロードが完了した。初回ガチャが利用できるってことで回してみると、榎本夏樹ちゃん(CV. 戸松遥)登場! チュートリアルでチャレンジした楽曲「告白予行練習」の女の子のようです。

YouTubeのSony Music (Japan)チャンネルの「告白予行練習」の動画を見てみると、コメント欄に「ハニワの全盛期はエモい」「HoneyWorksの原典にして頂点」といったファンの皆さんの想いが綴られていたので、榎本夏樹ちゃんをゲットできたのはとても縁起が良さそうだ。

【3月26日】

この日から本格的にゲームをプレイ。筆者はリズムゲームが苦手だとは過去(関連記事)にも口が酸っぱくならない程度に説明したが、『ハニプレ』も同様のジャンルだ。ちゃんと出来るか不安である。それこそ予行練習したいぞ。

自転車二人乗りという、青春爆発トキメキシチュエーションな榎本ちゃんを眺めながら「告白予行練習」をプレイ。まぁリズムゲームはスクショを撮るのが難儀なので5コンボってなってるけど、本当はもうちょっとコンボかましたんです、嘘じゃないです。

しかし「本気と思っちゃった?」とか「本気になっちゃうよ?」とか(正確な歌詞を書くと色々とアレなんで似たニュアンスにしてます)、おじさんにはキラキラ眩しすぎるワード連発でゼロ距離から新鶴仙流の太陽拳を喰らったような感覚である。

プレイしながら『ハニプレ』の楽曲を聴いていると、恋に興味津々のティーンエイジャーに確かに刺さるんだろうな、と思ったし、筆者もあと30歳若ければ『ハニプレ』、ひいては「ハニワ」にドハマりしていたことだろう。

でも『ハニプレ』をやっていて、キャラクターデザインだったり、各楽曲のバックに表示されるイラストは筆者的にも良い絵だな、むしろ好きかもってなったよ。

【3月27日】

この日はリズムゲームだけでなく、シナリオモードを堪能した。


▲絶妙なまでの二人の距離感、これぞ青春の距離感だ。

そりゃあもう、いちいちキュンキュンさせられたもんだ。あぁ戻りたい、若かりし頃、10代の自分に戻って四六時中好きな人の事を考えるみたいなあの時代にさ。

…まぁ、筆者の学生時代のシナリオがいくら解放されても『ハニプレ』のような甘酸っぱいエピソードは皆無で、男友達と学校帰りにコンビニで週刊ファミ通を買って回し読みしたり、自販機で買ったプリンシェイクをシェイクしないで飲み干す大会を開催したりと、酢だこさん太郎よろしく酸っぱいエピソードばかりだ。

いや、それはそれで良い思い出だからね!!!

【3月28日】

サービス終了まで残すところ数日となった。

他のプレイヤーさんの状況を調べるべく、フレンドページでおすすめのプレイヤーさんをフォローしていった。見ると最終ログインは1日以内の方が多く、みんな『ハニプレ』ラストスパートをかけているようだ。

リズムゲームのほうは、筆者の実力不足が露呈されてクリアーできなくなってきた。これはどげんかせんといかん。

【3月29日~30日】

困った時はガチャだ。プレゼントとしてもらったチケットを駆使して、リズムゲームを少しでも有利に進められるキャラを求めた。

実に頼もしい仲間たちが加わったよ。さらにここまで手をつけていなかったキャラ応援で個々の能力の底上げをはかる。

うむ、それなりに戦えるデッキになったようだ。…まぁ、スコアはBランクだけども。

【3月31日】

『ハニプレ』サービス終了の当日を迎えた。15時で終了となるので、14時過ぎにログインしてパンミィから今日の運勢を教えてもらったよ。

ちなみに3月31日は涼海ひより(CV. 水瀬いのり)ちゃんの誕生日だったようだ。おめでとう、君こそヒロインだ!

終了までまだ時間があるので、この7日間で多少は上達したであろう筆者のリズムゲームの実力を遺憾なく発揮することに。

なんとかかんとかファン数が6万人を突破したところで、他のプレイヤーさんの最終日の様子を覗いてみることに。

1~2時間前にログインしている方もいれば、1日前にログインした方もおり、各々が『ハニプレ』との最後のお別れをしたもよう。

そして終了まであと数分というところで、『ハニプレ』には最大6人でリズムゲームが楽しめるマルチライブのモードがあることを思い出し、ラストライブという意味を込めてプレイすることにした。

「あと数分で終わるけどマッチングするんだろうか?」と思ったが、瞬時に参加者が集まったのには驚いた! やはり最後の瞬間に立ち合おうとしている方がたくさんいるんだな、『ハニプレ』は愛されているな。

きっと他のプレイヤーさんは若い方達だから、まさか最後のマルチライブに筆者のようなおっさんが混ざっているとは思っていなかっただろう。スコアも筆者が一番低かったし、なんか色々すみません! でも良い記念になりましたよ。

ラストライブを終え、時刻は15時を回り、画面上にはサービス終了のお知らせが。

こうして、『ハニプレ』は約2年4ヵ月の歴史に幕を下ろしたのだった。

『ハニプレ』というゲームは終了したが、「ハニワ」はこれからも続いていく、とクマ丸も言っているのでファンはこれからも終わらない青春の日々を「ハニワ」と共に歩んでほしい。


▲サービス終了後のツイート。クマ丸、パンミィ、またね!

©INCS toenter Co.,ltd/ MusicRay'n Inc. powered by flaggs inc.

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会社情報

会社名
株式会社flaggs
設立
2015年3月
代表者
代表取締役 吉江 直人
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