ゲーム株概況　ドリコムがS高で7年ぶりの高値、短期資金が流入　ソニーは続伸、PS4への期待高まる

1月9日の東京株式市場では、全体相場の大幅安を受けて、ゲーム株にも利益確定売りが広がった。一方、このところの値動きが大きいドリコム<3793>に資金が集まり、大きく上げた。グリー<3632>やガンホー<3765>なども堅調に推移した。

ドリコムは取引制限値幅の上限（ストップ高）である前日比5万200円（17.5％）高の33万7500円で取引を終えた。2013年の高値（30万1000円）を上回り、昨年来の高値を更新。株式分割などを考慮すると2007年1月以来、7年ぶりの高値をつけた。新作『フルボッコヒーローズ』の事前登録者数の伸びを手掛かりにした買いで動意付き、短期資金の流入先となっている。信用取引で空売りしにくい銘柄（非貸借銘柄）であるため、値動きも一方的になりやすい。

市場の一部では、dゲーム向けに『ビックリマン』をリリースする（関連記事）ことを材料視する声もあった。

ゲームハード大手では、任天堂<7974>が下落した一方、ソニー<6758>は3.8％高と堅調さが続いた。CES2014でソニーが発表したPS4（プレイステーション4）の実売台数が420万台、ソフト販売本数が970万本（12月28日時点）だったことに対して、一部外資系証券が「ポジティブ」と評価していることが、相場の支えになっていると見られる。グリーやガンホーなどは、チャート面で出遅れ感があるとして買いが入ったとする見方があった。

サイバーエージェント<4751>は小幅安。テレビCMが話題となり、ゲーム『ガールフレンド（仮）』のランキングがじりじりと上がっている（関連記事）ものの、買い材料視する向きは少なかったようだ。


以下、9日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
ドリコム	3793	337,500	50,200	17.47%
グリー	3632	1,126	72	6.83%
ガンホー	3765	749	21	2.88%
アエリア	3758	1,462	37	2.60%
コロプラ	3668	3,235	70	2.21%
マーベラスＡＱＬ	7844	811	10	1.25%
クルーズ	2138	4,525	45	1.00%
ボルテージ	3639	1,222	9	0.74%
ＧＭＯインターネット	9449	1,372	1	0.07%
カプコン	9697	1,880	0	0.00%
ディー・エヌ・エー	2432	2,304	-1	-0.04%
ｅｎｉｓｈ	3667	2,710	-3	-0.11%
サイバーエージェント	4751	4,335	-5	-0.12%
モブキャスト	3664	1,315	-6	-0.45%
コーエーテクモＨＤ	3635	1,243	-9	-0.72%
ＫＬａｂ	3656	848	-8	-0.93%
ネクソン	3659	935	-10	-1.06%
エイティング	3785	1,892	-22	-1.15%
セガサミーＨＤ	6460	2,711	-36	-1.31%
スクウェア・エニックスＨＤ	9684	1,828	-32	-1.72%
バンダイナムコＨＤ	7832	2,313	-41	-1.74%
コナミ	9766	2,368	-47	-1.95%
日本ファルコム	3723	1,135	-25	-2.16%
日本一ソフトウェア	3851	881	-23	-2.54%
任天堂	7974	15,420	-430	-2.71%
アクセルマーク	3624	783	-26	-3.21%
オルトプラス	3672	2,464	-83	-3.26%
ミクシィ	2121	6,710	-260	-3.73%
エイチーム	3662	6,330	-340	-5.10%
ケイブ	3760	2,266	-318	-12.31%