【ゲーム株概況】日本一ソフトとセガサミーHDが決算期待で上昇　1Qが減収減益のオルトプラスは売られる

2月7日の東京株式市場では、業績期待から日本一ソフトウェア<3851>やセガサミーHD<6460>が買われた。一方、ソーシャルゲームを主力とする企業には、『ドラクエモンスターズ スーパーライト』問題の波及を警戒した売りが出ているとの見方が多かった。

日本一ソフトは前日比50円（6.6％）高の809円、セガサミーHDは92円（4％）高の2384円で取引を終えた。取引終了後に発表される決算内容への期待感から買いが入ったもよう。実際に発表された決算内容をみると、日本一ソフトは『クリミナルガールズ INVITATION』や『魔女と百騎兵』が好調で今期業績を上方修正、セガサミーも遊技機の販売拡大と『チェインクロニクル』や『ぷよぷよクエスト』などスマホゲームの好調で大幅な増益を達成した。 一方、コロプラ<3668>やクルーズ<2138>、ドリコム<3793>といったガチャを収益源とするソーシャル・モバイルゲーム企業が軒並み売られた。スクウェア・エニックス<9684>とサイバーエージェント<4751>子会社が提供する『ドラクエモンスターズ スーパーライト』の問題が波及するとの警戒感が広がっているという。

スクウェア・エニックスは前日にかけて、『ドラクエモンスターズ スーパーライト』でのガチャにあたる「まほうの地図ふくびき」について、利用回数に応じたジェムやポイントを提供し、アイテムの提供割合を明記する方向で仕様を変更すると発表した。スクエニ株は前日の大幅高の反動もあって7％近く下げた。

前日に第1四半期決算を発表したオルトプラス<3672>も下げた。第1四半期の連結売上高は6.98億円、営業利益は1.15億円と単独の前四半期と比べて減収減益だった。


7日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
日本一ソフトウェア	3851	809	50	6.59%
セガサミーHD	6460	2,384	92	4.01%
ガンホー	3765	666	16	2.46%
日本ファルコム	3723	910	21	2.36%
モブキャスト	3664	1,054	20	1.93%
任天堂	7974	11,490	205	1.82%
ボルテージ	3639	1,588	6	0.38%
コナミ	9766	2,336	4	0.17%
グリー	3632	969	-1	-0.10%
ケイブ	3760	2,250	-15	-0.66%
エイティング	3785	1,455	-10	-0.68%
ｅｎｉｓｈ	3667	2,209	-21	-0.94%
コーエーテクモHD	3635	1,157	-14	-1.20%
カプコン	9697	1,911	-29	-1.49%
バンダイナムコHD	7832	2,056	-47	-2.23%
ネクソン	3659	836	-23	-2.68%
マーベラスＡＱＬ	7844	600	-17	-2.76%
ＫＬａｂ	3656	729	-24	-3.19%
アエリア	3758	1,355	-45	-3.21%
アクセルマーク	3624	683	-25	-3.53%
ディー・エヌ・エー	2432	1,832	-78	-4.08%
ドリコム	3793	254,200	-11,600	-4.36%
コロプラ	3668	2,977	-153	-4.89%
ミクシィ	2121	4,870	-270	-5.25%
エイチーム	3662	6,540	-380	-5.49%
クルーズ	2138	3,615	-230	-5.98%
サイバーエージェント	4751	4,210	-295	-6.55%
ＧＭＯインターネット	9449	1,105	-78	-6.59%
スクウェア・エニックスHD	9684	2,397	-179	-6.95%
オルトプラス	3672	1,900	-205	-9.74%