comceptは、この日(7月5日)、米国ロサンゼルスで開催中のAnime Expo 2015で、現地時間7月4日午前に参加したパネルディスカッションの席で、ゲームとアニメの連動によるビッグプロジェクト「RED ASH(レッドアッシュ)」を発表し、その制作に向けたkickstarter(キックスターター)でのクラウド・ファンディングキャンペーンを開始したと発表した。
「RED ASH」プロジェクトは、同じキャラキター原案と「宝探し」のみを共通のテーマとして、ゲームとアニメのトップクリエイターが、それぞれの解釈と才能で、作品を作りあげるプロジェクト。プロジェクトでは、アニメとゲームが互いに寄せ合うことなくテーマのみを共有し、それぞれ異なりつつも、どちらも本物でかつ一流の作品して創り上げるという、エンターテインメントの世界でも類を見ない挑戦的な企画になるという。
ゲームは稲船敬二氏率いるcomcept、アニメはハイクオリティで個性溢れる映像で世界から高い評価を得ているクリエイティブ集団STUDIO4℃がその制作を担当する。ゲームサイドでは、かつて稲船氏とともに数々の“伝説的”ゲームを作り上げてきたベテランクリエイター陣が結集、アニメサイドでは、これまでSTUDIO4℃作品に携わった名クリエイターたちが数多く参加するという。
■「RED ASH」の世界
ここかもしれない地球…。
ロボットと人間の戦争により、一度は滅びかけた人類だったが、野生化したロボット兵器と戦いながらも廃墟となった都市や荒野でしぶとく生きのびていた。彼らは過去の遺産──ロストテクノロジーによって少しずつも復興を果たし、都市部で豊かな暮らしを送る富裕層も現れ始めていた。
その一方で、地下に潜りロストテクノロジー発掘と一攫千金に命を懸ける者たちもいた。人は、その者たちを“ディグ屋”と呼んでいる。
■ストーリー
人口10万人を擁する都市、グレイトスロップに危機が迫っていた。廃棄された大戦の遺物、城塞都市型巨大ロボット“カルカノン”がその進路をグレイトスロップへと向けたのだ。このままでは大災害は免れない。グレイトスロップの住民たちはパニックに陥っていた。この事態に対し、グレイトスロップの中央機関である“ゲッコーカンパニー”は大型電磁砲『ピースメーカー』を使用し、これを撃破するという発表を行う。
パニックから一転、グレイトスロップは、この一大イベント“大砲祭り”で賑わいを取り戻す。だがボーンズ商会の若き店主、コール・C・ボーンズの眉間にはくっきりと縦じわが浮かんでいた。
「カルカノンには伝説の遺産が眠る…」
ディグ屋の間では有名なウワサである。
「あの拝金主義者どもに破壊される前に お宝はいただいちゃいましょう…」
「カルカノンが電磁砲の有効射程距離に入るには… まだ14時間はあるわね。」
「ちゃーっと行って じゃんじゃんお宝かき集めて ぱぱーっと帰ってくるわよ!」
「これはボーンズ商会からの正式なオファーよ、3分で準備して!」
依頼先はもちろんいつもの得意先、ベックとタイガーの二人組だった。
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