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KLab、モバイルゲーム開発SDK「KG SDK」の提供開始…第1弾はストア課金処理ライブラリ、仮想通貨管理ライブラリ、アセット管理ライブラリの3つ

KLab株式会社

KLab

2015.07.28 10:20

KLab<3656>は、パブリッシングパートナー会社及び共同開発パートナー会社に対し、自社のモバイルゲーム開発SDK「KG SDK （KLabGames Software DevelopmentKit）」の提供を開始した。第一弾として、ストア課金処理ライブラリ、仮想通貨管理ライブラリ、アセット管理ライブラリの3つを開発パートナーに提供し、今後、順次ライブラリを発表していく。

■KG SDKとは

「エンジニアが使いやすい」をコンセプトに、各種ゲーム共通で必要な機能をまとめたソフトウェア開発ツールキット。ゲーム開発の際、どのゲームでも必要な機能は開発済みのライブラリであるKG SDKを活用することにより、スクラッチから開発するのはそのゲームに特有の機能だけとなる。これにより、開発スケジュールの短縮、開発コストの削減、開発品質の安定といった効果が期待できる。

モバイルゲームの開発難易度と開発規模は年々上昇しており、開発コストの上昇、開発期間の長期化といった課題が発生している。それに対応すべく、KLabはゲーム自体の開発と並行してKG SDKの開発に注力してきた。現時点で数多くの種類のライブラリやシステムが既に社内では稼働し始めているという。

＜以下、プレスリリースより＞

■開発パートナーとは
KLabはこれまで、開発からパブリッシング、プロモーションまでを自社で一貫して行ってきた。今後は自社開発に加え、パートナーが開発したゲーム、パートナーとKLabで共同開発したゲームをKLabにてパブリッシング、プロモーションを行うというモデルを拡大して行く計画となっている。元来KG SDKは、社内での利用を前提として開発していたが、開発パートナーの募集を拡大していく為に、今回開発パートナーへの提供を開始した。利用できるKG SDKのライブラリやシステムは年内に順次拡大予定。

■今回提供する KG SDK の機能について
●ストア課金処理ライブラリ
App Storeの In-App Purchase、Google Play の In-App Billingを利用してアプリ内課金を行う際に共通で必要となる機能をまとめたサーバサイド、クライアントサイドのライブラリ。アプリ内課金で必要となる、購入情報の検証や一般的なチート行為への対策について、KLabのこれまでのモバイルゲームの開発・運営経験に基づいた機能を提供する。

【ストア課金処理ライブラリの動作イメージ図】

●仮想通貨管理ライブラリ
ゲーム内仮想通貨の管理機能は、ユーザ様の仮想通貨の保有数を確実に管理することに加え、資金決済法への対応も必要となる。本ライブラリでは、サービス運営でこれらの要件に対応するのに必須な以下の機能を提供する。

・購入仮想通貨の付与、消費機能
本ライブラリの基本機能。実際に購入された仮想通貨の付与・消費機能を提供する。

・テスト用仮想通貨、補填対応用仮想通貨の付与、消費機能
サービス運営時には、運営担当者が利用するテスト用仮想通貨が必要となったり、障害等に起因してユーザ様に仮想通貨で補填を行うことが発生するが、それらの仮想通貨の付与・消費機能を提供。この機能により、資金決済法上の供託金の計算対象からこれらの仮想通貨を除外できます。

・仮想通貨の履歴管理機能
同じゲーム内の仮想通貨であっても、購入した仮想通貨、補填等で付与された仮想通貨では資金決済法における取り扱いが異なるため、付与と消費の仮想通貨の種類、履歴は個別に管理しておく必要がある。煩雑になりがちなこの履歴管理機能を提供する。

・ログ記録機能
重要な箇所でログを記録する機能。トラブルや想定外の事態が発生した際に、仮想通貨の確実な状況把握が可能。

【仮想通貨管理ライブラリの動作イメージ図】

●アセット管理ライブラリ
現在の一般的なモバイルオンラインゲームでは、アプリ本体の起動後に画像などの追加データファイル（アセットと呼びます）をダウンロードする形が一般的となっている。こうした形式のアプリに必須な以下の機能を提供する。

・アセットのバージョン管理機能
運営中のサービスではアプリのバージョンアップに伴い、複数のバージョンのアプリが存在し、各バージョンで必要とするアセットが異なることがある。このような場合でも、簡単に適切なバージョンのアセットを取得できる機能を提供する。

・アセットの差分ダウンロード機能
アセットのバージョンアップでは、一部のアセットだけ追加・更新されることが一般的だ。追加・更新されたアセットを検出し、最小限のデータをダウンロードしてバージョンアップを行う機能を提供する。

・アセットの暗号化対応インターフェース
キャラクターなどの版権を利用したゲームでは、版権保護の観点からスマートフォン内のアセットの暗号化が必要になることがある。開発者が適切な暗号および復号の処理を実装するだけで、簡単に暗号化されたアセット管理を実現できる。

【アセット管理ライブラリの動作イメージ図】