SHIFT<3697>は、同社の強みである標準化の技法を生かし、非属人的な脆弱性診断サービスを提供する子会社SHIFT SECURITYを設立した。本サービスは、Web・スマートフォン向けアプリケーション、組み込み機器、IoTデバイスなど、ネットワークにつながる全ての脆弱性診断が対象となる。なお、SHIFT SECURITYの代表取締役社長として、セキュリティに関する専門知識・技術を豊富に有する、松野真一氏を迎え入れるという。
SHIFTは、これまで、企業の基幹システムからスマートフォン向けアプリケーション、また最近ではIoT関連など、幅広い分野のソフトウェアテストを手がけてきたが、昨今のセキュリティテストに関する需要の高まりを受け、サービスの拡大・強化を目的として、脆弱性診断に特化した子会社を設立する。
国内における情報セキュリティ分野では技術者不足が慢性的な問題となっている。SHIFT SECURITYは、SHIFTの強みである可視化・標準化・品質管理のノウハウを活用し、非属人的かつ徹底的に仕組化された脆弱性診断サービスを提供する。
また、専門的な情報セキュリティ分野の診断においては、これまで提携関係にあったFFRI<3692>に加え、新たにイエラエセキュリティと提携する。FFRIは、サイバーセキュリティ分野におけるリーディングカンパニーで、組み込み機器のセキュリティサービスを得意としている。一方、イエラエセキュリティは、Web・スマートフォン向けアプリケーションの脆弱性診断を専門としている。
加えて、2016年3月にベトナムに新設した子会社であるSHIFT ASIAの人材も活用する。SHIFT SECURITYは今後、各専門分野の情報セキュリティベンダーと積極的な技術連携を進め、強固で網羅的なセキュリティサービスの提供を目指していく。これにより、セキュリティ業界の最重要課題である人材不足に貢献していく方針だ。
